背景には、したたかな広報戦略がある
特に、当社のように「エクスペリエンス・エコノミー(体験価値)」を売る広報活動には、企画力やユーモアさを印象づけることが大事だと思っています。「ミドルネーム」だけでなく、メディアリレーション(メディアとの良好な関係性構築)時には、エッジのきいたコミュニケーションが必要だと考えているのです。
そして、広報にも広告コピーライターのような洞察力や企画力、言葉の技術力が必要だとつねづね感じています。広報スキル向上のために、企業や団体の広報部と積極的に交流を持つようにしていますが、これらが足りない広報マンが多いと感じています。
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さらに、もうひとつ別の効果もあります。ミドルネームを与えられた人は、社内外からじわじわと人気が出て、その後は自然とミドルネームで呼ばれるようになります。すると、本人のマインドも変化、そして特にメディアへのプロモート活動も積極的にできるようになる効果があります。
部下は私のことを「バカな上司」と感じているかもしれませんが、部下の自由な発想やアイデアを育む、空気をつくるのも私の仕事だと考えています。
ミドルネーム戦略は、そうした真摯な広報観から、したたかに考えたものなのです。
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