ナノベーションは、次世代を担う若手マーケターの育成の場であるアクセラレータープログラム「Rising Academy powered by オプト」(以下、ライジングアカデミー)を2025年8月に開講する。参加希望者の申込締切は7月25日。
ライジングアカデミーは、マーケティングの各分野のトップマーケターが講師を務め、実際の業務内容の課題に対してフィードバックをもらえることが特徴の一つ。企業のマーケティング活動を支援するオプトの特別協賛により、参加者は事前審査の上、無料で受講できる。
今回は講師を務めるクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン 代表取締役社長 若月貴子氏、花王 デジタル戦略部門 廣澤祐氏、Dazzle Fusion Inc. 代表 尾澤恭子氏から届いた受講生へ向けたメッセージを紹介する。
昨今のAIの進化をみていると、近い将来に「AIに使われる人」と「AIを使う人」の二つに分かれていきそうです。前者が大多数を占め、後者はごく少数になり、前者は無意識に使われる側になっているかもしれません。ただ、後者は今の優秀層よりもさらに進化し、世界を変革していくタレントになるのかも。自分自身が“使う人”になるには、従来以上の知識と経験を幅広く身に付ける必要がありそうです。
「ライジングアカデミー」では、第一線で活躍されている皆さんが講師を務め、多角的な視点から若手マーケターの今後の成長に必要な知識やスキルを教えてくれるだけでなく、講師自身のリアルな体験も共有してくれるでしょう。若手の皆さんは、経験豊富な講師の目線を通してまだ見たことのない景色から多くの疑似体験をし、今後、皆さんが経験するであろう出来事にどう対処するか、その勘所を学ぶことができるのではないでしょうか。
私も若手と呼ばれていた時代にこういう企画があったらなぁ、としみじみ思います。もっと優秀なビジネスパーソン、経営者になれていたかもしれない。後悔先に立たず。
皆さんの目の前にある成長の機会は逃さないでください。
昨年から開始したRising Academy第一期から講師を務めさせていただいており、昨年は、講師を引き受けた背景や理由について述べました。
昨年に引き続き、私は「マーケティング戦略」のコマを担当します。
多くの戦略論が経営視点で語られる中、私の講義では、皆さんが日々向き合っているであろう現場で、戦略に基づいた行動のための知識にフォーカスします。全社戦略や事業戦略といった大方針と、日常の現場のマーケティング・オペレーションズをいかに接続し、現場の力で戦略を「遂行」していくか。戦略と実行をつなぐために必要不可欠な知識や視点を共有します。
以上を踏まえて、私の担当講義では、主に以下の論点を扱います。
①「戦略」あるいは「マーケティング戦略」という概念とそのスコープの理解
②戦略という概念をより具体的に理解し、実務に応用するための基本的なフレームワークの理解
③戦略と現場をつなぎ、実行する上での前提条件:企業の持つ仕組みや組織構造の実際
④現場の「マーケティング業務」の全体像と、注力すべきポイント
これらのテーマは、本来、数回に分けて丁寧に学びながら理解を深めるべき内容です。
従って、たかだか1、2回程度の私の講義だけでは、本当の意味で戦略に関わる概念やフレームワークを理解し、実務に応用できるようになることは決してありません。
そのため、本講義は、複雑な戦略という概念を解きほぐし、皆さんの思考をアップデートするための「最初の一歩」となることを目指します。
昨年の講義でもお伝えした経営学者・沼上幹先生の言葉を借りれば、まずは戦略リテラシーの第一階層である「基本的な言葉を知り、フレームワークを型通り使える」状態です。
重要なことは、このRising Academyで行われる一つ一つの講義に対して、“どれが役に立つか”というお客様的な姿勢ではなく、「新たに得た知識や気づきを基に、自分はどう考え、次にどう行動するか」と常に考え続けること、つまり、「当事者意識」です。「この学びを自分の仕事にどう生かすか?」と自問し続けることで、知識は初めて血肉となります。
私の講義では事前課題や課題図書などを課す予定です。
現Amazon CEOのAndy Jassy氏によれば、学習能力という言葉は「Capability+Attitude(能力+態度)」を指しており、頭が良いとか、理解力が高いだけでは、学習能力があるとは言えません。本当に学習能力がある人物は、「学ぶ態度」がある人です。
私も講師として皆さんと真剣に向き合い、共に切磋琢磨できることを心から楽しみにしています。受け身の“お客様”ではなく、未来を創る“同志”として参加してくださる方をお待ちしています。
生成AIが進化し、情報やアイデアは、誰もが瞬時に手に入れられる時代になりました。
けれど、私がマーケターとして本当に重要だと感じているのは、「何を知っているか」ではなく、「どんな問いを立て、刻々と変化する状況や複雑な条件、利害関係の中で、いかにやりきるか」です。
人の心を動かす本質的なマーケティングには、共感の感度、物語を紡ぐ力、違和感を察知する直感、組織を動かす調整力、そして社会の空気を読む力が欠かせません。
こうした力は、AIには代替できない、“人間のマーケター”だからこそ発揮できるものだと考えています。
このクラスでは、表層的な手法や事例にとらわれず、「問いを立てる力」「つなぐ力」「動かす力」にフォーカスします。
売上などの数字の“裏側”を読み解き、ビジネス全体を俯瞰する視座を持つことで、マーケターとして継続的に成果を出すための“思考の基礎体力”を養っていきます。
また、自分の仕事をビジネスの構造の中で捉え直すことで、組織を動かす力のエッセンスも学んでいきます。
「今は一部分しか担当していない」と感じている方こそ、大きな視野を手にし、戦えるマーケターへと進化するチャンスです。
この講義が、あなた自身の可能性を“再定義”する場となれば幸いです。
与えられた役割にとどまらず、ビジネス全体を前に進める存在になるために。
マーケターとして問いを立て、つなぎ、動かす力を手にしたとき、AIでは踏み込めない「あなたにしかできない仕事」がきっと生まれます。
現場で機能するマーケティング戦略の思考法を、実践の視点から一緒に深めていきましょう。
【ライジングアカデミー】公式サイトはこちら
ライジングアカデミーは、マーケティングの各分野のトップマーケターが講師を務め、実際の業務内容の課題に対してフィードバックをもらえることが特徴の一つ。企業のマーケティング活動を支援するオプトの特別協賛により、参加者は事前審査の上、無料で受講できる。
今回は講師を務めるクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン 代表取締役社長 若月貴子氏、花王 デジタル戦略部門 廣澤祐氏、Dazzle Fusion Inc. 代表 尾澤恭子氏から届いた受講生へ向けたメッセージを紹介する。
クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン 若月貴子氏「目の前にある成長の機会は逃さないで」

クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社
代表取締役社長
筑波大学卒業後、1992年に株式会社西友入社。
経営企画部門にてグループ会社管理及び海外法人の整理再編に従事した後、2007年株式会社経営共創基盤に参画。主に小売・衣料・食品等BtoC事業の支援に携わる。
2012年3月にクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社に管理本部長として入社後、2014年10月に副社長就任しマーケティング部門も統括。
2017年4月代表取締役社長就任。
2021年4月よりオープンワーク株式会社の社外取締役
代表取締役社長
筑波大学卒業後、1992年に株式会社西友入社。
経営企画部門にてグループ会社管理及び海外法人の整理再編に従事した後、2007年株式会社経営共創基盤に参画。主に小売・衣料・食品等BtoC事業の支援に携わる。
2012年3月にクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン株式会社に管理本部長として入社後、2014年10月に副社長就任しマーケティング部門も統括。
2017年4月代表取締役社長就任。
2021年4月よりオープンワーク株式会社の社外取締役
昨今のAIの進化をみていると、近い将来に「AIに使われる人」と「AIを使う人」の二つに分かれていきそうです。前者が大多数を占め、後者はごく少数になり、前者は無意識に使われる側になっているかもしれません。ただ、後者は今の優秀層よりもさらに進化し、世界を変革していくタレントになるのかも。自分自身が“使う人”になるには、従来以上の知識と経験を幅広く身に付ける必要がありそうです。
「ライジングアカデミー」では、第一線で活躍されている皆さんが講師を務め、多角的な視点から若手マーケターの今後の成長に必要な知識やスキルを教えてくれるだけでなく、講師自身のリアルな体験も共有してくれるでしょう。若手の皆さんは、経験豊富な講師の目線を通してまだ見たことのない景色から多くの疑似体験をし、今後、皆さんが経験するであろう出来事にどう対処するか、その勘所を学ぶことができるのではないでしょうか。
私も若手と呼ばれていた時代にこういう企画があったらなぁ、としみじみ思います。もっと優秀なビジネスパーソン、経営者になれていたかもしれない。後悔先に立たず。
皆さんの目の前にある成長の機会は逃さないでください。
花王 廣澤祐氏「未来を創る“同志”として参加を」

花王株式会社
デジタル戦略部門
2015年に新卒として花王株式会社へ入社し、広告宣伝部(現メディア企画部)にてデジタルマーケティングを3年経験したのち、化粧品ブランドのマーケティングに3年従事。
2021年1月より新設されたDX部門にて社内のデジタル化を推進、2023年より現職。
【その他の経歴】
2020年よりデジタルマーケティング研究機構 U35 Project プロジェクトリーダーを務める。
2021年に一橋大学大学院 経営管理研究科(MBA)を修了したのち、現在は同大学院の博士後期課程に在籍しイノベーション・マネジメント / MOTの研究に従事。
その他、メディア連載やイベント協力などを務める。
デジタル戦略部門
2015年に新卒として花王株式会社へ入社し、広告宣伝部(現メディア企画部)にてデジタルマーケティングを3年経験したのち、化粧品ブランドのマーケティングに3年従事。
2021年1月より新設されたDX部門にて社内のデジタル化を推進、2023年より現職。
【その他の経歴】
2020年よりデジタルマーケティング研究機構 U35 Project プロジェクトリーダーを務める。
2021年に一橋大学大学院 経営管理研究科(MBA)を修了したのち、現在は同大学院の博士後期課程に在籍しイノベーション・マネジメント / MOTの研究に従事。
その他、メディア連載やイベント協力などを務める。
昨年から開始したRising Academy第一期から講師を務めさせていただいており、昨年は、講師を引き受けた背景や理由について述べました。
昨年に引き続き、私は「マーケティング戦略」のコマを担当します。
多くの戦略論が経営視点で語られる中、私の講義では、皆さんが日々向き合っているであろう現場で、戦略に基づいた行動のための知識にフォーカスします。全社戦略や事業戦略といった大方針と、日常の現場のマーケティング・オペレーションズをいかに接続し、現場の力で戦略を「遂行」していくか。戦略と実行をつなぐために必要不可欠な知識や視点を共有します。
以上を踏まえて、私の担当講義では、主に以下の論点を扱います。
①「戦略」あるいは「マーケティング戦略」という概念とそのスコープの理解
②戦略という概念をより具体的に理解し、実務に応用するための基本的なフレームワークの理解
③戦略と現場をつなぎ、実行する上での前提条件:企業の持つ仕組みや組織構造の実際
④現場の「マーケティング業務」の全体像と、注力すべきポイント
これらのテーマは、本来、数回に分けて丁寧に学びながら理解を深めるべき内容です。
従って、たかだか1、2回程度の私の講義だけでは、本当の意味で戦略に関わる概念やフレームワークを理解し、実務に応用できるようになることは決してありません。
そのため、本講義は、複雑な戦略という概念を解きほぐし、皆さんの思考をアップデートするための「最初の一歩」となることを目指します。
昨年の講義でもお伝えした経営学者・沼上幹先生の言葉を借りれば、まずは戦略リテラシーの第一階層である「基本的な言葉を知り、フレームワークを型通り使える」状態です。
重要なことは、このRising Academyで行われる一つ一つの講義に対して、“どれが役に立つか”というお客様的な姿勢ではなく、「新たに得た知識や気づきを基に、自分はどう考え、次にどう行動するか」と常に考え続けること、つまり、「当事者意識」です。「この学びを自分の仕事にどう生かすか?」と自問し続けることで、知識は初めて血肉となります。
私の講義では事前課題や課題図書などを課す予定です。
現Amazon CEOのAndy Jassy氏によれば、学習能力という言葉は「Capability+Attitude(能力+態度)」を指しており、頭が良いとか、理解力が高いだけでは、学習能力があるとは言えません。本当に学習能力がある人物は、「学ぶ態度」がある人です。
私も講師として皆さんと真剣に向き合い、共に切磋琢磨できることを心から楽しみにしています。受け身の“お客様”ではなく、未来を創る“同志”として参加してくださる方をお待ちしています。
Dazzle Fusion Inc. 尾澤恭子氏「『問いを立てる力』『つなぐ力』『動かす力』にフォーカス」

Dazzle Fusion Inc.
代表
内資メーカーの広告宣伝部を経て1999年にシリコンバレースタートアップに参画。オンライン決済、ウェブホスティング・サイト製作、マーケティング、ショッピングマガジンなどの事業をゼロから立ち上げ成長させる。2008年に帰国後、複数の事業立ち上げ、経験を強みにテンピュール・シーリージャパンのマーケティング統括、フライシュマン・ヒラード ジャパンのヴァイス・プレジデント、オリックス株式会社のデジタル戦略リードを経てコアラスリープジャパンにマーケティング統括として参画。戦略の見直し、商品開発、新規事業立ち上げ、メンバー育成などを通じ業績をV字回復、成功へと導く。2024年10月に独立。マーケティングコンサルティングを行うDazzle Fusion Inc. 代表。
代表
内資メーカーの広告宣伝部を経て1999年にシリコンバレースタートアップに参画。オンライン決済、ウェブホスティング・サイト製作、マーケティング、ショッピングマガジンなどの事業をゼロから立ち上げ成長させる。2008年に帰国後、複数の事業立ち上げ、経験を強みにテンピュール・シーリージャパンのマーケティング統括、フライシュマン・ヒラード ジャパンのヴァイス・プレジデント、オリックス株式会社のデジタル戦略リードを経てコアラスリープジャパンにマーケティング統括として参画。戦略の見直し、商品開発、新規事業立ち上げ、メンバー育成などを通じ業績をV字回復、成功へと導く。2024年10月に独立。マーケティングコンサルティングを行うDazzle Fusion Inc. 代表。
生成AIが進化し、情報やアイデアは、誰もが瞬時に手に入れられる時代になりました。
けれど、私がマーケターとして本当に重要だと感じているのは、「何を知っているか」ではなく、「どんな問いを立て、刻々と変化する状況や複雑な条件、利害関係の中で、いかにやりきるか」です。
人の心を動かす本質的なマーケティングには、共感の感度、物語を紡ぐ力、違和感を察知する直感、組織を動かす調整力、そして社会の空気を読む力が欠かせません。
こうした力は、AIには代替できない、“人間のマーケター”だからこそ発揮できるものだと考えています。
このクラスでは、表層的な手法や事例にとらわれず、「問いを立てる力」「つなぐ力」「動かす力」にフォーカスします。
売上などの数字の“裏側”を読み解き、ビジネス全体を俯瞰する視座を持つことで、マーケターとして継続的に成果を出すための“思考の基礎体力”を養っていきます。
また、自分の仕事をビジネスの構造の中で捉え直すことで、組織を動かす力のエッセンスも学んでいきます。
「今は一部分しか担当していない」と感じている方こそ、大きな視野を手にし、戦えるマーケターへと進化するチャンスです。
この講義が、あなた自身の可能性を“再定義”する場となれば幸いです。
与えられた役割にとどまらず、ビジネス全体を前に進める存在になるために。
マーケターとして問いを立て、つなぎ、動かす力を手にしたとき、AIでは踏み込めない「あなたにしかできない仕事」がきっと生まれます。
現場で機能するマーケティング戦略の思考法を、実践の視点から一緒に深めていきましょう。
【ライジングアカデミー】公式サイトはこちら
ライジングアカデミー開催概要
- 名称
- Rising Academy powered by オプト
- 日時
- 2025年8月~2026年3月
毎月1、2回程度(平日19:00~20:30) - 受講方式
- ハイブリッド開催(会場/オンライン受講)※会場受講は定員有
- 参加者
- 若手マーケター100名(推薦人を必須とした上で審査制)
- 参加費
- 無料
- 主催
- 株式会社ナノベーション
- 特別協力
- 株式会社オプト
- メディアパートナー
- アジェンダノート