「モノからコトへ」の誤解
モノ消費、コト消費という言葉があります。洋服のようなモノから、旅行のようなコトに消費が移るイメージを持っている方が多いのですが、筆者の考えは違います。
「平成27年度地域経済産業活性化対策調査(地域の魅力的な空間と機能づくりに関する調査)報告書」に、これらの定義がされています。
モノ消費:個別の製品やサービスの持つ機能的価値を消費すること。価値の客観化(定量化)は原則可能。
コト消費:製品を購入して使用したり、単品の機能的なサービスを享受するのみでなく、個別の事象が連なった総体である「一連の体験」を対象とした消費活動のこと。
コト消費:製品を購入して使用したり、単品の機能的なサービスを享受するのみでなく、個別の事象が連なった総体である「一連の体験」を対象とした消費活動のこと。
一連の体験(コト)の中には、個別の事象が連なり、そこには製品やサービスも含まれているのです。図にすると、次のイメージです。
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ちょうど、アフターデジタルが「リアル→デジタル」に置き変わるのではなく、リアル世界がデジタル世界に包含される概念であるのと、似た構図とも言えるのではないでしょうか。