優秀なエンジニアを輩出し、日本の国力を上げるために
事務局の方いわく、週35時間の学習を2年間コミットでき、プログラミングに魅力を感じる人が42 Tokyoにとっての「正しい学生」だそうです。試験から入学後の生活まで、それなりの覚悟を持って、その環境を整えられる人に限られそうですね。
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学生が途中で離脱してしまわないためには、試験期間である1カ月間をどう過ごすか、そして孤立させないことが大切です。特に最初の数日で3、4割が離脱するらしく、その期間をどう奮起させて踏ん張ってもらうか。そこを乗り越えて1~2週間が過ぎれば継続して学習する確率は高いそうです。そこで学生に対して、具体的にどうコミュニケーションをとるかという仕組みを構築している最中だと。
また、せっかく試験に合格して入学した人も、残念ながら離脱していく人は一定数います。特に離脱する人の大半は、働きながら通っている人で、残っている人も仕事を相当セーブしているようです。
在学生についても、しっかりと学べる環境やコミュニティをつくり上げていくことが重要です。組織の運営は基本的には学生の裁量に任せていて、窓から東京タワーが望める素晴らしいキャンパスには、学生たち自らがダーツやソファ、コーヒーマシーンなどを置き、環境を整えているようです。
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今後は、在学生や卒業生がSNSなどで42 Tokyoについて発信し、そこからメディアの取材が入って認知されていくようになれば、学生数が増えて「優秀なエンジニアを多く輩出して、日本の国力を上げたい」というコンセプトを実現できるような学校になるのではないか、そんな応援したくなる学校だなと思いました。
今回の記事で、42 Tokyoに興味を持った人もいるのではないでしょうか。自ら学びたい、あるいはそういう人材を採用したいなど。そして少しでもリスキリングのモチベーションに繋がったなら幸いです。
最後に、記事公開にあたり、改めてWebサイトを確認したところリニューアルされていて、ヒアリングを受けたときにコメントした内容も含め情報量が増えていました。さすが本職は手が早いですね。