スロット&退職届のギミックとウィットで親指が止まる採用広告
——準グランプリを受賞された、カヤックさんの「退職届スロットメーカー」についてはどのようなきっかけで企画が生まれたのでしょうか。合田 ひとつ一つ積み上げられているコンバースさんの話を聞いたあとに話すのは恐縮ですが(笑)、当社も昨年創業20周年を迎えまして、そのタイミングでエンジニアの採用広告を出してみようというノリで企画してみました。
ただ普通の求人広告ではスルーされがちなので、スクロールする親指を止めるためのクリエイティブを考えたとき、思わず止めてしまうスロット形式と、退職届というキャッチーな言葉を掛け合わせて、目に留まる仕掛けを思いついたんです。
スロットによって選ばれる退職理由のコピーは、人事と一緒に考えながらつくりました。40ほどつくったのですが、ダメ出しを受けたりして結局20ほどに。いざ広告を出したところ応募があって、そのうち数人は最終面接までいったようです。
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高橋 コンセプトがすごくいいですよね。世の中には転職は悪みたいなインサイトがある気がしているのですが、そこをカヤックさんが肯定しているのがいいなと思いました。これを面白いと思って応募してくるということは、カヤックさんにとって親和性の高い人材が集まる仕組みですよね。