世界が協調するために企業・ブランドに求められること


 今どこを見渡してみても、ありとあらゆるジレンマが対立しています。自由の名のもとで各々の信じる主義主張があるからこそ、誰もが納得する答えなんていうものはもうどこにもないのかもしれません。

 世界は分断に向かってしまうのか、協調に向かうことができるのか、大きな岐路にあるとも言われています。

 これは私の持論ですが、それぞれが自分とは価値観の異なる他者への想像力を育んでいくことが、お互いを尊重し認め合うことにつながっていくと考えています。
 
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 そのためにも、まずは個人一人ひとりが自分の理念を見つめ直して自分だけの羅針盤を持ち、覚悟を持って目の前の選択を行うこと。そして、他のみんなも自分と同じように覚悟を持って選択をしているということもきちんと想像した上で接してあげられるようになると、きっとお互いにとっても良い結果を生むはずです。

 企業・ブランドも同じように、自身の羅針盤に沿った行動を積み重ねながらもその過程においては自社のことだけでなく、一人ひとりの生活者や一つひとつの企業・ブランドとの共存の視点も忘れずにいることが、結果的にこの自由な時代で成長し続けるために必要なことになるのではないかと思います。