一気に変化することで社員のハードルを下げる
磯村 次に、我々の「DXビジョン2022」の進捗状況と、それぞれのプラットフォームがどれくらい進捗しているかです。
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鈴木 これは本当に出しても大丈夫ですか。
磯村 今後、Webサイトに公開していく予定なので問題ありません。よくシステムの進捗では、開発スケジュールで何%などと言いますが、それは進捗として認めていません。国内であれば約1000店舗のうち何店舗入れたかが割合で記載されていたり、何社子会社があって何社終わったかというように、ビジネスや顧客目線でわかる進捗になっています。
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これらを、どのようなスケジュールで実行してきたかと言えば、1カ月に何個ものプロジェクトを同時に稼働させているんです。たとえば、最初の3カ月がITロードマップの策定、データセンターの廃止、財務会計システムの切り替え、コミュニケーションツールをOffice365に切り替えるなどを同時並行で行いました。それにより、コロナ禍で緊急事態宣言のときも、基盤ができていたっていうのはすごく助かりました。
鈴木 それはタイミングがよかったんですね。
磯村 そうなんです、とてもいいタイミングでした。これだけ一気に変えたので、社員はいい意味で変化に対するハードルが低くなりました。その後、次々に変革を行なっても、社内で受け入れられるようになり、「DXビジョン2022」が順調に進むようになりました。