「がんの不安と苦しみをなくす」ために
――がんリスク検査事業は、ほぼすべての人がターゲットとなると思いますが、その中でもどのようにターゲットを絞り、実際に検査を受けてもらうように訴求しているのでしょうか。
検査費用は18万円なので、マーケティングの観点からサービスがいいと思っても手が出ないという人もいると思います。今後、このサービスが普及していけば単価を下げていきたいですが、現状はどうしても費用が高くなってしまっています。
その場合、この金額を出してでも検査を受診したいという所得に余裕のある人や経営者層がターゲットになります。特に、丸一日時間をかけて検査する時間が取れない中小企業の経営者層は、短時間で検査ができるのは、会社の経営面でもメリットが多いのではないかと思います。
さらに冒頭で話したように、マーケットの課題をしっかりと見る必要があると思っています。従来の検査は、何が課題で利用されていないのか。世の中にある課題や不満を明確に捉え、それを補完できるとトータルで価値が提供できることが伝わり、実際に「マイクロCTC検査」を受けてもらえるようになると考えています。これは、このサービスだけではなくマーケティングの視点からも、世の中の課題や変化に対して目を向けることで、新たな商品やサービスの開発のときに役立つと思います。
――最後に今後の展望を教えてください。
我々は「がんの不安と苦しみをなくす」を理念に掲げています。日本では2人に1人以上ががんになり、40歳以上では43%以上ががんで亡くなっているのが現状です。
今は医学が進歩し、早期発見ができれば、生存率は90%以上になります。「マイクロCTC検査」を普及させて、がんの苦しみをなくしていきたいと思います。
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