Pinterest、TikTokブースの見どころは?
Pinterestのフリンジはビーチサイドにあって、メイン会場からは徒歩数分~10分ほどの距離にありました。フリンジ内は、大変にカラフルで楽しい様子です。「大胆なお洒落を楽しもう!」と、タトゥーをしてくれたり、Tooth Gemsという歯に装飾をしてくれたりするコーナーなど、他のフリンジとはかなり趣の異なるテイストに仕上がっていました。
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次にTikTokですが、この界隈でも最も高級なホテルの中庭的なところにスペースを構えており、TikTokがいかにテクノロジーでクリエイティビティをパワーアップするか?といった内容のセミナーが開かれていました。
また、TikTok(ちなみに僕は自分で投稿したことはない)に投稿するような動画が簡単に作れるコーナーも用意されていて、体験のために一応トライしてみました。
これらを通じて、欧米でのプラットフォームごとのブランディングの違いが体感できた気がしました。それぞれの際立った個性が、フリンジでの展示やセミナーでも、強烈に発せられていたのです。
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その他にも、非公式なイベントやスペースはたくさん設けられていました。ひとつは、カンヌライオンズ日本事務局から依頼されて参加したもので、ビーチ沿いのレストランで食事をしながら、英国人と日本人数人ずつが、英国と日本の広告ビジネスの違いについて語り合う(もちろん英語で)というものでした。英国広告協会が主催した“ラウンドテーブル”です。
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また、日本の会社も映像制作会社を中心に様々なスペースを設けて、主に日本からの参加者との懇親を深めていました。眺めの良いスペースを借りてカンヌらしからぬ蕎麦や焼き肉をふるまったり、また、日本人審査員を招いて勉強会を催したり。カンヌライオンズ日本代表である日経新聞社主催のNikkei Nightは、美しい海辺が見渡せるレストランで行われ、多くの人が集っていました。
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これだけ多くの企業が、少なくはない費用をかけてこうした場をカンヌに持つことは、それだけの価値があると考えているからでしょう。実際、以前「カンヌライオンズの期間は、例えば日米欧のキーパーソンがここに集まって来るので、高級ホテルの1室を借りてビジネスミーティングを行うのだ、自分の主なカンヌ訪問目的はそれだ」と、語ってくれた広告会社の幹部もいました。
カンヌライオンズの時期、メイン会場内だけではなく、カンヌ中心部一体が、巨大な語り場、体験の場、ビジネスの場となっていることが伺われます。
さて、このカンヌライオンズ2023の速報レポートもあと1回です。第4回目は、贈賞式(アワード・ショー)と気になった受賞事例について、お伝えして行くつもりです。楽しみにお待ちください。
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