感情を設計するマネジメントへ
林 太郎 氏
ミツカン
執行役員コミュニケーション本部長
ミツカン
執行役員コミュニケーション本部長
私たちが向き合うのは単なる市場変化ではなく、一人ひとりの「感情」や「生活文脈」の変化です。近年、食の領域においては、家族同居であっても平日の夕食の3分の1がひとりでの食事という実態で、家族や仲間といながらも自分らしい時間の過ごし方を重んじる「わたしモード」が尊重されており、個々の「共感の深さ」が価値を決めてゆく傾向が強まっています。
その共感の分析において、従前あいまいだった「感情のデータ化」の精度は今後本格的に高まるとみています。これまでもSNSの反応数など、共感の代理指標は存在していましたが、それらはあくまで“結果”に過ぎず、内部構造までは不透明さが残ります。2026年には、AIによる共感の数値化と事業貢献の相関関係の可視化が進められるようになると期待しています。
重要なのは、共感は偶然ではなく「設計する」という発想。「これ、分かる」「それ、自分もやってる」という小さな共鳴が共感へ、そしてUGC発信や購買・継続利用を生みます。データにより「共感を科学」し、さらに共感を超えた行動促進を「設計」できるマーケティングこそ、次の競争力につながると考えます。
AIと人間が高度に共創する「新次元の統合型マーケティング」の実現へ
大村 和顕 氏
ライオン
ビジネス開発センター 本部長
ライオン
ビジネス開発センター 本部長
マーケティングにおけるAI活用が大きく変わる年だと思っています。単なる「生成AIによる業務効率化」の枠を越え、真の「業務革新」へと踏み出す一年になるでしょう。
これまでは情報収集やコンテンツ制作及び分析の補助としてAIを活用してきましたが、今後は「統合型エージェントAI」の導入が核となってくると考えています。単一タスクをこなすツールから、市場調査、施策の実行、さらには最適化までを自律的に担うパートナーへと進化し、マーケティングの在り方を根本から変えていけると信じています。
ライオンが掲げる「習慣づくり」の深化においても、この変革は強力な推進力となります。高度な自動化によって創出された時間は、より深い顧客理解や、生活者の心に寄り添う創造的な価値提案へと投資されます。
効率化の先にある、AIと人間が高度に共創する「新次元の統合型マーケティング」の実現こそが、私たちが目指す2026年以降の姿です。




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