ニュースと体験から読み解くリテール未来像 #03

世界NO.1食品スーパー Krogerの最新アプリを使って見えた改善ポイント

2日目の体験 現地時間2月12日(火)

 アメリカ在住の方も同行していましたので、アプリ決済(登録クレジット払い)の様子を見させてもらいました。また、時間に余裕があったので、専用端末でのスキャン&ゴーも試してみました。

 デジタルシェルフ採用店以外にも専用端末でのピックアップシステムは導入されていましたので、利用状況を観察しました。利用順位は、①端末使わずにセルフレジを利用、②有人レジで普通に買う、③専用端末でのスキャン→セルフレジを利用、④アプリ利用でした。①5割、②4割 ③④計で1割というところでしょうか。

 なお、店舗によっては、多くの客が入る側の入口付近の端末置き場がガラガラで、セルフレジ後の端末置き場に端末があふれていましたので、こういう新しい仕組みを導入する場合は店舗設計の見直しも必要となります。

 QFC(Kroger)会員アプリに買い物リストを登録していれば、現時点は「Scan,Bag,Go」と同様の購入体験ができます。ただし、クレジット登録はできないため、決済はセルフレジで行うことになります。「現時点」と書いたのは、スマホより画面が狭く情報量が少ないので、進化するとスマホアプリと別物になる可能性を感じたためです。こちらを試す場合も、会員カードは必須ですので、QFC(Kroger)アプリでの会員登録まではやっておく必要があります。

 前回書いたように体験までのハードルはかなり高いですが、視察する場合は自分でやってみないで表面を見るだけの視察に意味はないですので、興味のある方は挑戦してみてください。



  なお、「Scan,bag,go」では量り売り商品のスキャンも可能です。野菜・果物はもちろん、なんと冷凍食品の量り売り(EASY FOR YOU!)もありました。いろんな種類を混ぜて購入し、フライパンで炒めると調理完了というわけです。

 一律価格で、1ポンド(約450g)あたり7.99$ということで物価を考慮すると、手軽に購入できる金額です。具に味が付いているので、フライパンで蓋をして中火で8-12分加熱するだけです。

 味次第ですが、これは便利だと思います。日本でこのサービスが合ったら私は必ず使います。弁当づくりが劇的に楽になりそうです。Seattleでは普通のホテルに滞在したので、体験できず残念でした。なお、この連載で後ほど記載すると思いますが、サンフランシスコではAirbnbに泊まったため、私は「AmazonGO」のミールキットも調理実食体験しました。


 さて、決済です。


 アプリでセルフレジ画面下の専用コードをスキャンします。


 すると、アプリでスキャンした買い物データが取り込まれます。



 アプリにクレジット登録されていれば、ここで画面の「Pay Now」をタップして完了です。されていない場合は、普通にセルフレジで現金・クレジット等で支払いをします。

※後編に続く
 
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