関西発・地方創生とマーケティング #11
交通の革命児 WILLERが実践する、お客さまの声を集める「仕組みづくり」
2019/03/13
10年ごとに変えるビジョン
WILLERの創業時のビジョンは、「若い人のレジャーを創造する」です。その後、約10年ごとにビジョンを変えています。その理由は「飽き性だから」と笑いつつ、「ビジョンがずっと同じだと社員に思い込みが生まれて、お客さまの顔を見なくなるから」と答えます。草創期に戻り、チャレンジ精神を呼び覚ますためだそうです。そして次に「世界中の人の移動に、バリューイノベーションを起こす」です。世界中のどこにでも行けるように、移動にイノベーションを起こしたいという思いを表現しています。
取材後に、今回のご縁をつないでくれた、同社eコマース部門 マネージャーの神徳昭裕さんと話をしていて、2つの気づきがありました。
ひとつは、売上の7割は、アイドルの追っかけなど、何らかのファンの方だということ。コンサートがある度に全国どこへでも出かけるため、少しでも安く、そして車内を快適に過ごしたいというニーズをWILLERが満たしているということなのでしょう。
そして現在、私が身を置いているホテル業界のレベニューマネジメントを研究しているということ。ホテルもバスと同じく、在庫の繰り越しができないビジネスで、需要予測して売上高(レベニュー)の最大化を目ざした販売管理を実践しています。
一見、ホテルとバスでは異なるビジネスモデルに思えますが、実は共通点があるのですね。やはり色んな人と話をすることが大切だと、改めて感じた対談でした。
- 他の連載記事:
- 関西発・地方創生とマーケティング の記事一覧