ニュースと体験から読み解くリテール未来像 #05

Googleも出品。知る人ぞ知る、店頭の商品が売れなくても利益が出る米国の注目店舗「b8ta」

Googleも新商品の体験に活用

■シアトル(University Village)店

 筆者は、2018年5月と2019年2月の2回、シアトル店を訪問しました。比較すると、7~8割は同じ商品が並んでいました。9カ月の間に半分くらいは入れ替わるイメージを持っていたので意外でした。

 しかし、これは、このビジネスモデルが機能していることを示します。1200~2000$の月額費用を払っているハードウェア企業からみると、価値を感じているから継続しているわけです。

 もし私がb8taを経営しているとしたら、新しい商品がなかなか増えないということは同一顧客の来店頻度が下がるわけなので、商品の回転を速くする形に契約(単価・条件)を見直すでしょう。

■サンフランシスコ店
 
iPad接続型3Dカメラ 筆者撮影:San Francisco店(以下同様)
 筆者は2月にサンフランシスコ店に行きました。ここでは「Build by b8ta」というサービスプログラムでGoogleとパートナーシップを結び、サンフランシスコ店舗の一部を彼らに提供しています。




 Googleから見ても、リアルのタッチポイントとしてのb8taに投資価値を持っているわけです。ちなみにこの店舗の品揃えとシアトル店の品揃えは半分くらい異なる印象でした。何がどの店で試せるかの品揃えは公式サイトからも確認可能です。

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