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「今だからこそ」ダイレクトマーケティング基礎講座 #11

2019年度に注目すべき、ダイレクトマーケティング5つの潮流【ペンシル 倉橋美佳】

5.One-to-One Marketing(ワントゥワンマーケティング)

絵・倉橋 美佳
 昔から言われている言葉ではありますが、テクノロジーの進化とともに、対個人への価値提供がより重要となってきています。また、価値観の多様化なども大きく関係しています。

 以前のようにデモグラフィックではユーザーを分類できなくなっています。同じ30代女性でも、欲しいもの・大事なことが変化し、価値観は細分化されて、多様化しているのです。ユーザーのグルーピングのあり方が変わり、今後は価値観などを基準に分類をされてくると思います。

 また、それに加えて誰もがスマートフォンを持つ時代になり、高齢者・女性など、今までは情報弱者と言われていたような方々も多く利用するようになってきました。

 誰でもが使えるものになってきたからこそ、そのユーザーごとのエクスペリエンスに向き合っていく必要があります。UX(ユーザーエクスペリエンス)と言われ続けて数年立ちますが、本当に実現できる環境が整ってきたと言えます。

 もうひとつ実現のために必要な要素として、データ管理・蓄積があります。One-to-Oneマーケティングを実現するためには、「One」の定義を明確にしないといけません。今、複数デバイス・複数ブラウザでの接触により、ユーザーデータを特定できないことも多いのではないでしょうか。

 一人ひとりのデータを最適に管理・蓄積させなければ、One-to-Oneは実現できません。データ管理は、それほど重要であることを改めて伝えておきたいと思います。

 ということで、5つのワードにまとめてみました。今の消費者を理解することが通販ビジネスを成功させるキーになると思います。大きくダイナミックな変化を楽しめるようにビジネス展開をしていきましょう。
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