「今だからこそ」ダイレクトマーケティング基礎講座 #14

ダイレクトマーケティングに、ブランドは必要なのか?

参考になるのが「BULK HOMME」の戦略


 メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」が非常にうまくダイレクトマーケティングとブランディングのバランスを保ちながらマーケティングを展開されており、参考になります。

 「BULK HOMME」は、新規顧客を刈り取り用のダイレクト系のプロモーションを展開していますが、同時にブランド広告やInstagram上の発信をうまく活用をしています。また先日、サッカー フランス代表のキリアン・エムバペ選手がアンバサダーに就任したことを発表して、話題を集めました。



 驚くべきことは、商品の販売をスタートしたときから、ブランド広告を実施し続けていることです。メンズスキンケアは一部の美容意識の高い人向けの商品から、男性の誰もが使うべきアイテムへの進化をしていると思います。

 先日、Googleによる「ショッピングに関する調査のメディアセミナー」で「パルス型消費」という消費行動が発表されました。

 パルス型消費行動とは「瞬間的に“買いたい”と感じて購買にいたる行為」と定義つけていますが、今までのようにカスタマージャーニーにおいて、マイクロモーメントでの行動に向けた動機付けが大事なのだなと感じます。

参考:買いたくなるを引き出すために - パルス消費を捉えるヒント (2)

 インターネットマーケティングが普及したことで、数字やデータが重要になりましたが、その一方で「欲しい!」という衝動など数値化しにくい動機が多様化しています。

 それは数値化できないのでスペックだけではなく、ユーザーによって形成される「ブランド力」が必要なのではないでしょうか。ダイレクトマーケティングの大きな変革期であると感じます。
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