デジタル販促 研究会レポートSponsored
8100万ユーザーのLINEが考える「デジタル販促」の未来【デジタル販促 研究会レポート】
流通・メーカーの課題をどう解決するか
また、江田氏は流通企業が抱える課題として「人手不足」「フードロス」「ECとの差別化・連動」などを挙げて、LINEでタイムセールを告知するなどの案を紹介した。
一方で、ボードメンバーからは、「流通の課題は、デジタルだけでは解決できない」「フードロスは、廃棄しない商品開発こそが根本解決」「人手不足解消のために店舗を無人化すると、そもそも店舗の魅力がなくなる」といった指摘もあった。
さらに、「お客さんが来たときにきちんと商品があることが第一。それを大前提とした人材育成プログラム、評価プログラムを実行した上でデジタルを推進するべき」といった意見もあった。
次のような可能性についても話し合われた。
「顧客向けのアンケートで若い男性の販売員が良かったとだけ書いてあり、名前がわからないケースがある。これがPOSレジと連動していれば、誰が褒められたかを特定できて、販売員のモチベーションもあがるのではないか」
「店舗の感想を書くと、ポイントやスタンプがもらえる仕組みがあってもいい。そのデータをどう生かすかは小売流通企業次第。その仕組みをLINEに提供してほしい」
こうした議論を受けて江田氏は、「生活者のニーズを追求するのが第一。その中で、押し付けではなく気持ちよく買ってもらえるのか、引き続き議論していきたい」と語った。
なお、今回のディスカッションで出たアイデアや事例を踏まえて、実店舗での実証実験も検討していく。
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