関西発・地方創生とマーケティング #15
靴下専門店「タビオ」越智社長が語る、メンズにこだわる理由
2019/11/14
変えるものと変えないもの
タビオの経営理念に「不易流行」という言葉があります。原理原則は変えず、時代の変化に対応する。つまり、日本人の物づくりによる高い品質は変えず、それ以外に守るべきものはない、と。
これだけ立派な理念をお持ちであれば、「靴下に限らず他の商品に手を広げても上手くいきそうですが」と聞くと、次のような答えが返ってきました。
「今はとにかく靴下という衰退産業を守ることに専念したい。これを立て直すには自分の一生をかけないと無理だと思っている。多種多品目に拡大しても、上手くいかない。メガネや靴には、それぞれメイドインジャパンの素晴らしい会社がある。日本の会社は、自虐的ですが外から見ると実は素晴らしい」
日本中を大阪にしたい
最後に、地元大阪について聞きました。
「新幹線の新大阪駅から市内へのアクセスを良くするなど、高速道路などインフラを整備して『阿倍野、難波、梅田』を『渋谷、新宿、池袋』に。そして大阪幕府を開いて、日本中を大阪にしたい。そのために死ぬほど納税できるように頑張る」という、何とも大阪人らしい答えが返ってきました。
大阪幕府を私も楽しみにしています。
- 他の連載記事:
- 関西発・地方創生とマーケティング の記事一覧