「今だからこそ」ダイレクトマーケティング基礎講座 #19
ダイレクトマーケティングに、「アドベリフィケーション」を取り入れるべき大事な理由
2019/12/25
ダイレクト領域でアドベリフィケーションをどう活用すべきか
以前まで、アドベリフィケーションはブランド広告の概念という認識が広くありました。ブランド広告は、嫌われることを極力排除するマーケティング手法であるからです。それに対して、ダイレクト広告はコンバージョン件数とCPAが重視される要素が強く、成果を伴えば良いという考え方が蔓延していました。
では、なぜ今、ダイレクトマーケティングでアドベリフィケーションが重視されるようになってきたのでしょうか。それには、新規顧客の獲得が厳しくなってきたという背景がありますが、具体的には次の3つの要因によるものです。
- Web広告出稿増加に伴い、CPMが上昇傾向にある
- アフィリエイト広告などの規制などにより、一次配信の重要性が増している
- SNS利用の広まりにより、広告品質が問われるようになってきた
現在、新規顧客獲得の中心であるWeb広告を最適化していくには、どうしていくのが良いのでしょうか。
まず、ゴールであるLTVの高い顧客の獲得から逆算すると、スタートは広告のインプレッションであるため、その対策をすることがもっとも効果的です。
ゴール:LTVの高い顧客を獲得したい
↓
質のよいCV(コンバージョン)を獲得する
↓
質のよいクリックを集める
↓
スタート:質のよいインプレッション(広告表示)を集める
つまり、ダイレクトマーケティングにおいて対策は、次の2つが対策の中心となるでしょう。↓
質のよいCV(コンバージョン)を獲得する
↓
質のよいクリックを集める
↓
スタート:質のよいインプレッション(広告表示)を集める
・見られていないインプレッションを排除する
・不正なインプレッションを排除する
アドベリフィケーションカンパニーのインテグラル アド サイエンス(IAS)の発表による日本の状況は、
・見られてないインプレッション → PCは57.7% スマートフォンは65.8%
・不正インプレッション → PCは11.7% スマートフォンは11.9%
思ったよりも大きな数字だと思いませんか?
もはやブランドセーフティのためだけのアドベリフィケーションではなく、広告費用を最適化するためにも、対策を十分にしていくべきなのです。また、広告配信を支えるメディアの対策も今後強化されて、不正がなくなるように業界全体で支え合っていきましょう。
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