「今だからこそ」ダイレクトマーケティング基礎講座 #19

ダイレクトマーケティングに、「アドベリフィケーション」を取り入れるべき大事な理由

ダイレクト領域でアドベリフィケーションをどう活用すべきか


 以前まで、アドベリフィケーションはブランド広告の概念という認識が広くありました。ブランド広告は、嫌われることを極力排除するマーケティング手法であるからです。それに対して、ダイレクト広告はコンバージョン件数とCPAが重視される要素が強く、成果を伴えば良いという考え方が蔓延していました。

 では、なぜ今、ダイレクトマーケティングでアドベリフィケーションが重視されるようになってきたのでしょうか。それには、新規顧客の獲得が厳しくなってきたという背景がありますが、具体的には次の3つの要因によるものです。
 
  • Web広告出稿増加に伴い、CPMが上昇傾向にある
  • アフィリエイト広告などの規制などにより、一次配信の重要性が増している
  • SNS利用の広まりにより、広告品質が問われるようになってきた

 現在、新規顧客獲得の中心であるWeb広告を最適化していくには、どうしていくのが良いのでしょうか。

 まず、ゴールであるLTVの高い顧客の獲得から逆算すると、スタートは広告のインプレッションであるため、その対策をすることがもっとも効果的です。
 
ゴール:LTVの高い顧客を獲得したい  

質のよいCV(コンバージョン)を獲得する  

質のよいクリックを集める  

スタート:質のよいインプレッション(広告表示)を集める
 
 つまり、ダイレクトマーケティングにおいて対策は、次の2つが対策の中心となるでしょう。

・見られていないインプレッションを排除する
・不正なインプレッションを排除する

 アドベリフィケーションカンパニーのインテグラル アド サイエンス(IAS)の発表による日本の状況は、

・見られてないインプレッション → PCは57.7% スマートフォンは65.8%
・不正インプレッション → PCは11.7% スマートフォンは11.9%

 思ったよりも大きな数字だと思いませんか? 
 


 もはやブランドセーフティのためだけのアドベリフィケーションではなく、広告費用を最適化するためにも、対策を十分にしていくべきなのです。また、広告配信を支えるメディアの対策も今後強化されて、不正がなくなるように業界全体で支え合っていきましょう。
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