ニュースと体験から読み解くリテール未来像 #19

マクドナルドのモバイルオーダーがついに日本でも開始。米国との「違い」と「利点」を徹底分析

日本版モバイルオーダーは、米国とどこが違うのか


 モバイルオーダーは、米国では数年前からあった機能ですが、日本との違いが結構あるので気づいたことを記載します。

①    カスタマイズ可否

 米国版にはあって日本版にない機能として、まずはカスタマイズ機能があります。米国のマクドナルドアプリは、ケチャップや塩、肉などの量を「None」「Regular」「Extra」から選んだり、チーズの枚数を変更したり、レタスを追加したりが可能になっています。

 日本版はセットのドリンクやサイドメニューを選べる程度です。
 
画像左が日本版で、右が米国版のカスタマイズ画面

②    アプリが統合されている



 日本版はモバイルオーダー単機能のアプリと、クーポンやキャンペーン案内用のアプリの2つにわかれていますが、米国版は1つのアプリに統合されています。
 

 そのため商品説明画面から、店舗レジで買うときのクーポンコードを出すことができますし、モバイルオーダーのカートに入れることもできます。また、5つ買うと1つ無料など、購入履歴を利用したキャンペーンも行っています。

③    受け取り方法が3つある
 
https://www.mcdonalds.com/us/en-us/mobile-order-and-pay.html より

 店舗に着いたときにチェックインが必要な点は、日本版と米国版も一緒ですが、受け取り方法が違います。米国ではカーブサイドピックアップ(駐車場まで持ってきてくれる)、店内受け取り、ドライブスルーの3種類に分かれています。

 また、アプリで位置情報をオンにしている場合は、Mobile Order&Payを提供するマクドナルドの店舗から8km以内にいる場合、McDonald'sアプリに注文可能であることを表示できる機能もあります。

④    地域によってはデリバリーも選べる

 米国版では、自宅や職場に配達もしてもらえます。デリバリーの仕組みとしてはUber eatsなので、料金は割り増しになります。
 
米国シアトルの1950 6th Ave店(2018年5月撮影)
 

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