OMO時代のリテールデジタル戦略 #01

ECがないと店舗の売上が減る時代。オムニチャネルとOMOの違い、理解していますか?

 

ユナイテッドアローズの衝撃。ECがないとリアル店舗の売上が減る


 2019年9月中旬から約1カ月の予定で全面刷新する予定だったものの、新システムへの移行が難航し、結果的に約2ヵ月半もの休止となってしまったユナイテッドアローズ社の自社EC「ユナイテッドアローズ直営公式通販サイト」。決算説明資料では、次のような記述を見ることができます。
 
「今のお客様は事前にネットで商品をご覧になり、ある程度欲しい商品を見極めてからご来店される傾向がある。自社ECサイトというご来店いただく最初のきっかけを失ったことで訴求力が低下し、実店舗のマイナスにつながった。サイト運営再開以降、小売既存店売上高の前年比は良化傾向にある。」

-ユナイテッドアローズ「2020年3月期第3四半期決算説明会資料」より

 リアル店舗/ECどちらかのみを利用するお客さまと、リアル店舗もECも併用するお客さまとで購入金額・購入回数を比べると、後者が大きく上回っている。

そうした事例は、これまでも様々な形で証明されてきましたが、今回のユナイテッドアローズ社のトラブルは、図らずも「ECがリアル店舗に与える影響が小さくない」ことが証明された事例だと思います。
 
ユナイテッドアローズ直営公式通販サイト

 かつてECはリアル店舗の売上を食うと言われた時代もありましたが、いまや逆で、ECがないとリアル店舗の売上が減るわけです。

 「リアル店舗もECも、そのときの都合に合わせて便利な方のチャネルを利用したいお客さま」にリテールがどこまで対応できるか。

 OMOという新しいキーワードが注目される中、それに引っ張られるようにして、以前から言われてきたオムニチャネルの概念もアップデート・融合されるような気がしています。

 次回は「OMO」について、掘り下げて考えてみたいと思います。
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