ニュースと体験から読み解くリテール未来像 #25

小売業が、今こそ本気で「BOPIS(店頭受取サービス)」に取り組むべき3つの理由

 

BOPISは店舗の何倍もの商品を販売可能


 最後に、BOPISに取組むべき理由③「新しい売上をつくることが出来るから」をみてみましょう。

 注文をECサイトから受け付けられるBOPISでは、店頭在庫のない商品も取り寄せて販売できます。ホームデポの店頭商品は3万SKUですが、Webサイトでは100万SKU扱っています。店舗に売っている商品以外に、33倍の商品を販売するチャンスがあるのです。

 また、販売するものは商品に限りません。保険やギフト商品などのサービスの販売も可能となります。

 そして、コロナ禍におけるマスクなどのように入荷量の限られた商品を「誰に、いくらで、いくつ販売するか」というコントロールも容易にできるわけです。

 以上で、BOPISに取組むべき理由をご理解いただけたと思います。

 ところで、日本の小売業の多くは、今のままでは収益性のあるBOPISに取り組めない理由があります。次回、その理由と解決方法を書いていきます。
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