関西発・地方創生とマーケティング #22

新型コロナで、顧客がホテルに求める価値は変わったのか

 

顧客を中心に4Pを考える


 さて、これらの意見を前回の記事でダイキン工業の片山さんが仰っていた4Pで整理すると、例えば以下のようになるでしょうか。
 
Product:非日常の体験、日常の利便性、そして衛生対策。

Price:格安ホテルは信用できず、高級ホテルは安心できる。ラグジュアリーホテルは、リピートするかどうかはホスピタリティの問題であって、価格ではない。

Place:一休などのOTAや、SNSからの流入を考えた自社のWebサイト

Promotion:ラグジュアリーな体験を目的とするホテルはSNS、仕事に使うことを目的とするホテルはOTA。そして徹底した衛生対策を、きちんと伝えることが大事。

 ところで先日、Facebookで「4Pには顧客がどこにもいない。その結果、マーケティングを戦略レベルから単なる手法、戦術に閉じ込めた」という投稿を見ました。これに対して「その通り」とコメントする方もいれば、「使い方を間違えなければ、有効だ」と言う方もいて、興味深く見ていました。

 確かに、特にホテルチェーンの場合は顧客側の視点よって利用するホテルと、その目的が異なります。相手が誰なのかによって提供するサービスが違ってくるため、誰に対して、どのホテルを、いくらで、どうやって売るのか、どう伝えるのかが変わってきます。改めて、顧客を中心に4Pを考えてマーケティングすることが大切なのだと思いました。

 最後に、ある方がおっしゃっていたことが気になりました。彼女は、今は絶対に出歩かない、それは自分がコロナにかかっていた場合、誰かにうつすといけないから。曰く、「オンラインで会うことに満足できる相手と、そうではない相手がいる。数年間、全く会わなかった友人なら、オンラインで会えると楽しいし満足できる。一方で、今まで年に2回ほどリアルで会っていた家族に会えなくなるのは、オンラインでは置き換わらないし、満足には繋がらない」と。

 こういう方が安心して出かけられる場を提供することも、コロナの今、ホテルが果たす役割なのでしょう。

 このように、わずか1時間半でも、自身の仕事に関して第三者に話を聞くというのは学びになります。特に、参加者全員がマーケティングに関わる人だったからという理由もあると思います。

 今回は関西限定でしたが、オンラインの強みはエリアの縛りがないこと。こういう勉強会ができれば、そのうち異業種間のコラボレーションにも発展していくのかもしれません。
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