加藤公一レオが教える「ダイレクトマーケティングの最強基礎」 #05

ネット広告のクリック率を最高に上げる、4つのテクニック

 

目立たせようとすればするほど無視される


 しかし、ネット広告が無視されるからと言って、「無視されないように、とにかく派手にして目立たせよう」という考えは大間違いである!

 派手な動きを付けた目立つディスプレイ広告は、言ってみれば、「残念な、だませず枠」。ぶっちゃければ、だますどころか、視界にすら入っていない。不快指数でいうと、ゼロ(見えてない)からマイナス(ウザい)だ。
 


 この広告原稿(ディスプレイ広告)を見ていただきたい。「なんだ、よくある広告じゃない?」と思った方も多いのではないだろうか。つまり、それだけ “残念なだませず枠”が世の中に溢れているということである。

 何度も繰り返すが、ユーザーは情報を求めてネットを使っているため、自分に関係のないと判断した情報は、本能的に視界から排除する習慣が身に付いている。したがって、現在のインターネットの世界では、派手な動きがあり、オシャレっぽいイメージをアピールする意図でデザインしたディスプレイ広告ほど、無視されるという皮肉な傾向にある。

 それなのに、多くのクライアントがいまだにそれに気づかず(もしくは広告会社の営業があえて気づかせず)、一番重要なキャッチコピーをないがしろにしたまま、いかにデザインをカッコよく見せるか、いかに目立たせられるかにばかり注力し、イメージ型の派手な動きのあるディスプレイ広告を出して、ネットユーザーに無視され続けているのだ。

 では、この反対、ユーザーに無視されない“気持ちの良いだまし枠”にするためには、どうすればいいのだろうか。そもそも「だます」と言うと聞こえは悪いが、「ユーザーが望んでいないのに、無理やり広告を見せる」というネガティブなものではなく、「ユーザーに無視されずに、必要だと思って広告を見てもらう」という意味である。そのためのテクニックが次の4つだ。

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