加藤公一レオが教える「ダイレクトマーケティングの最強基礎」 #16

ECモールより、自社ランディングページを駆使して商品を売るべき「3つの理由」

 

ランディングページなら販促やCRMが自由




 2つ目の理由は、モールで獲得したお客さまは、通販(D2C)会社のお客さまである前に、モールのお客さまだということだ。楽天市場を利用するお客さまは「楽天のお客さま」だし、Amazonを利用するお客さまは「Amazonのお客さま」なのである。

 モールによってルールやシステムは異なるが、基本的に出店ショップは好き勝手に販促やCRM活動ができるわけではなく、あくまでもECモールの枠組みやルールの範囲内でしかお客さまとコミュニケーションが取れない。

 モールによってはメルマガやDMを送ることもできるが、モールに対し配信料を支払わなければならなかったり、決まった体裁やフォーマットがあったりする。

 せっかく自社の商品を買ってくれたお客さまがいるのに、モールに出店している限り、通販(D2C)会社は自社の売上と利益を最大化するために、自由な販促・CRM活動をすることができないのである…。

 これはあまりにももったいない! 繰り返しになるが、単品通販(D2C)というのは、ひとりのお客さまにより長く・より多く買ってもらうことで売上・利益を最大化するビジネスモデルである。

 しかし、自由なCRMでアップセルやクロスセルをさせてLTVを最大化する施策ができなければ、せっかく自社のショップで買ってくれたお客さまが戻ってくる可能性は低くなり、“一見さん”相手の商売の連続になってしまう。これでは、単品通販(D2C)ビジネスで売上と利益を最大化することはできない。

 その反対に、自社ランディングページ経由で獲得したお客さまは「楽天のお客さま」でも「Amazonのお客さま」ではなく、その通販(D2C)会社のお客さまだ。単品通販(D2C)会社は自社の顧客層や商品特性に合わせて、自由なCRMを行うことができる。

 モール経由とランディングページ経由のどちらがクロスセル率やLTVが高くなるか、ちょっと考えれば高校生でもわかるはずだ。

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