加藤公一レオが教える「ダイレクトマーケティングの最強基礎」 #16

ECモールより、自社ランディングページを駆使して商品を売るべき「3つの理由」

 

ランディングページなら最強の「ツーステップマーケティング」ができる




 自社ランディングページとモールを比べると、決定的な売り方の違いがある。単品通販(D2C)会社のランディングページは、アップセルや引上で本商品の定期コース(サブスク)をおススメすることがほとんどであるのに対し、モールでは定期(サブスク)よりも単発の商売が中心になっている。これが3つの理由の最後になる。

 モールでも定期(サブスク)で売る方法はあるが、商品全体から見れば少数派だし、定期(サブスク)で売るためには、モール側が定めた条件を満たしている必要がある。しかも、条件を満たして定期(サブスク)で販売できたとしても、モールの定期(サブスク)というのは、基本的に毎回同じ値段である。

 初めてのお客さまにはまずは「無料モニター」や「100円モニター」を試してもらって、後日、本商品の定期コース(サブスク)に引上げたり、定期(サブスク)の初回だけ半額にしたり、継続回数に応じてステージ割引を設けるといった柔軟な営業政策・価格戦略はモールでは難しい。

 20年ほどダイレクトマーケティングに携わっている私が一番もったいないと思っているのが、モールでは「ツーステップマーケティング」ができないことだ。「ツーステップマーケティング」というのは、「無料モニター」や「100円モニター」を入口として、本商品の定期コース(サブスク)にアップセルさせる(引上げる)ビジネスモデルである。

 いきなり本商品の定期コース(サブスク)を売る「ワンステップマーケティング」に比べ、「ツーステップマーケティング」は、コンバージョン率やCPOが改善し、定期(サブスク)獲得件数やLTVも最大化する最高のビジネスモデルだ。

 売上100億円を超えて大成功している勝ち組通販(D2C)はほとんど例外なく「ツーステップマーケティング」を実践しているが、モールのお客さまにはこの“最強”の手法が使えないのである! これは単品通販(D2C)会社にとっては大きな損失である。

 その点、自社ランディングページであれば、初めてのお客さまには「無料モニター」や「100円モニター」を提案して入口のハードルを下げることで、圧倒的に多くの“見込客”を集める「ツーステップマーケティング」が実行できる。

 おまけに、「ツーステップマーケティング」で獲得したお客さまは一度商品を使って良さを実感してから定期コース(サブスク)に申込むため、定期(サブスク)の継続率が高く、LTVも最大化するのである!

 目先の集客や売上ではなく、中長期的な売上・利益の最大化を目指すのであれば、モールへの出店はやめて、自社ランディングページを駆使して戦略的なマーケティング活動をしていってほしい。
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