リテールの未来を創造する #03
WeChatPayを日本で普及させて行くための戦略【オイシックス・ラ・大地 奥谷孝司 × テンセントマ・ミア】
テクノロジーで新しい小売の“かたち”を創出
奥谷 今後は、そうしたテクノロジー活用を様々な産業に対してサポートして行くのでしょうか。馬 はい。すでに実施しています。例えば、韓国のコスメブランドとは、顔認証機能を使ってWeChat上で顧客の肌タイプを認識し、最適な商品をオススメしています。顧客は店頭でそれを試して、自分の肌に最も合う商品を選ぶことができるのです。
奥谷 テンセントが、診断するためのデバイスも提供しているのですか。
馬 それはパートナー企業が提供します。私たちは様々なサービスが提供できるように、多くのサービスプロバイダーと連携しているのです。
奥谷 新しい技術とモバイル決済を組み合わせれば、すばらしい顧客体験をつくることができますね。
馬 そのとおりです。もうひとつ例を挙げましょう。最近、中国で増えている無人コンビニエンスストアです。顧客は店舗で商品を選んで、WeChatPayで決済するだけで買物が完了します。
奥谷 店員がひとりもいないのですね。
馬 はい、存在するのは顧客と商品だけです。すべての商品はIDでタグ付けされ、無人レジが商品を認識して決済します。顧客は商品や買い物の様子を自分のスマートフォンで撮影して、その写真をWeChat上で共有できます。
奥谷 とても興味深いです。日本でベンダーとコラボするような計画はありますか。
馬 WeChatはオープンプラットフォームですので、パートナーは歓迎します。テンセントの開発力などビジネス資源をもとに、パートナーが利益を得られるようにサポートしていきたいと思っています。
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