加藤公一レオが教える「ダイレクトマーケティングの最強基礎」 #19

加藤公一レオが斬る「最近のD2Cあるある」 売上より資金調達をアピール?

      

D2C企業あるある④「社名がカタカナ4文字」

    

       
 最近のD2C企業の社名やブランド名は、なぜか日本語4文字をカタカナしたものが多い。「ウレルネ」みたいなやつである(笑)。

 こうした社名はSEOの観点からすると、まったく得ではないし、「覚えやすさ」という観点からも望ましくない。手前味噌だが、Googleで『売れる』を検索すると、オンライン辞書のページに次いで、売れるネット広告社が上位に表示される。この社名は、覚えやすいだけでなく、SEO的にも有利な戦略的社名なのである。

 ぶっちゃけると、「株式会社バルクオム」みたいなカッコイイ社名よりも「男性向け化粧品株式会社」のような、カッコ悪くても圧倒的にわかりやすい名前のほうがSEO的に有利だ。なぜかと言うと、男性向けの化粧品を探しているネットユーザーが「男性向け化粧品」と検索したときに、自社サイトが検索結果の上位に表示される可能性が高いからだ。

 「売れる社名」のポイントは、①社名から事業内容がわかること、②覚えやすいこと、③ネットで検索されるキーワードを入れること、の3つだ。本当にビジネスで得することを考えるなら、変にカッコつけた社名よりも、覚えやすくてSEO的にも有利な社名を付けるべきである!
     

D2C企業あるある⑤「社員全員でお揃いの服を着て写真を撮る」

       

     
 これはその会社の自由なので「どうぞ」という感じではあるが、最近のD2C業界では、なぜか社員全員がお揃いのTシャツやパーカーを着たり、ファッションのテイストをナチュラル系に統一したりして、シャレオツな雰囲気の集合写真を撮っている会社が多い。

 ずっと泥臭いダイレクトマーケティングをしてきた私は、こういう“意識高い系”のD2C企業には違和感を覚える。自分たちをクール風に見せたい会社に限って、生産性の下がるテレワークをして、スタバでMacを開いて席を占領しがちだ。

 コロナ禍の今、テレワークが“正義”のように言われることもあるが、実際にはテレワークなんて組織の一体感を損なって生産性を下げるだけだし、お揃いの服を着て自分たちをクール風に見せるよりも、地道にA/Bテストを繰り返して泥臭いダイレクトマーケティングをしたほうが、売上も利益も上がる。本当に売上や利益を上げたいなら、「“キレイゴト”の世界はやめろ!」と言いたい。

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