関西発・地方創生とマーケティング #34前編

著名マーケティングイベントで3年連続1位を獲れたプレゼン技術とは? 【BICP代表 菅恭一】

前回の記事:
人はなぜ物を書き、想いを伝え続けるのか
 

多くの人が認める「プレゼン上手」


 ベストインクラスプロデューサーズ(BICP)の菅(すが)恭一さんをご存知でしょうか。マーケティング・コミュニケーション領域でのプロデュース集団の代表を務め、数々の一流企業を支援するなどと活躍されていらっしゃいます。

 以前から気になっていたのですが、菅さんはとてもプレゼンがお上手です。実際、日本最大級の合宿型マーケティングカンファレンス「マーケティングアジェンダ」の、ブランド(広告主)側が役立ったプレゼンテーションに投票する企画「アジェンダアワード」でも、3年連続で優勝していらっしゃいます。つまり、私だけが感じていることではなく、多くの方がそう認めているということなのでしょう。



 そこで今回は、「なぜ菅さんはそんなにうまくプレゼンができるのか」、そして「なぜそんなにも素晴らしいクライアントに恵まれるのか」について聞いてみたいと思い、インタビューをお願いしました。
 

効果的なプレゼンを行うポイントとは?


 まずはプレゼンの話から聞きました。効果的なプレゼンを行うポイントは、3つあるようです。

 ①    ポジショニング、考えていますか?

 イベントで、並み居るスピーカーと伍して戦うには、「自分の立ち位置、つまりポジショニングを考えることが大切だ」とおっしゃいます。他の人たちはどういう話をするのかを考えて、同じ土俵には立たないようにすることで、他の方と比較されなくなるのだそうです。

 確かに、私自身がイベントに参加して、投票する時のことを思い返してみると、まず必要なのは印象に残っていること。サービスの説明だけで他と似たような話ばかりだと、よほど今の自分の課題を解決してくれるようなものでもない限り、埋没してしまいます。つまり、そこから抜け出すことが大事なわけです。そして抜け出た2、3のプレゼンの中から、さらに選ばれるために大事なポイントが、次なのかもしれません。

 ②    誰に向けて、話していますか?

 会場にいる、ある一人に向けて話をするそうです。これは単に壇上で話をしている時にたまたま目についた、例えば、前から3列目の人を見て話すということではありません。プレゼンの構想を練る段階から、ある特定の人、それも新規のクライアントではなく、現在取引をしている関係の深いクライアントを想定して、その人に喜んでもらえるように、内容を考えるのだそうです。

 そうすると、話が具体的になって、その特定の人以外にも分かりやすくなるのだと。でも、抽象度を高くするために、基本的に具体例はひとつに絞るそうです。これは、私の前回の記事に出てきたJX通信社の松本健太郎さんの言葉「具体と抽象を行き来するのが分かりやすい」に通じますね。確かに、菅さんのプレゼンの多くは、概念やフレームワークなど抽象的な話で構成されています。そして、最後3つ目が本質なのではないかと思いました。    

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