関西発・地方創生とマーケティング #35

無料でプログラミングが学べる。リスキリングで注目のフランス発エンジニア養成機関「42 Tokyo」とは?

 

ワールドカップの、あるツイートから…


 42 Tokyoの校舎は、365日24時間、学生に開放されており、昨年のサッカー ワールドカップカタール大会では、一部の学生が学校に残って観戦していたそうです。
 
観戦風景

 そんなある日、突然「42 Tokyo」の事務局から私のTwitterに「学生数を増やしたいから意見を聞きたい」と連絡が来ました。なぜ、そのようなメッセージが来たかと言うと、私がTwitterで「42 Tokyoの学生がみんなでワールドカップを校舎で見ていたらしい。いい学校だ」と投稿したのを見たからだそうです。SNSは、どこで誰が見ているか分からないと、改めて思いました(笑)。

 そして、私は42 Tokyoのことを知ったきっかけから、どのように調べたか、42 Tokyoで学ぶにあたって身内としての安心材料などについて質問を受けました。私は普段、インタビューをする側が多いので、たまには逆の立場になるのも勉強になります。
 

42 Tokyoは、マーケティングをしてこなかった?


 私が初めて42 Tokyoについて調べたとき、あまり情報が得られなかったのは、わざと隠していたのではなく、必要な情報が何なのかまだ整理ができていなかったからだそうです。

 今のフェーズでは広告費を使わず、知る人ぞ知る学校として取材などのPRを主軸に置いています。そして、今後は42 Tokyoを日本の社会に定着させて、高度なエンジニアを輩出し、日本の国力を上げていくことを目指しているそうです。

 そのため、もっと学生数を増やすことを目的として、去年の10月から本格的にマーケティングに取り掛かる体制を整え、その一環として学生や関係者へのヒアリングを始めたとのことです。そして事務局では、まず今在籍している学生のキャンパスライフを充実させることが大切だという仮説を立てています。一方で、むやみに受験者数を増やすと、一定のレベルが保てないのではないかと聞くと、そこは選考基準を保つことでクリアできると考えていると。

 ちなみに、42 Tokyoでは「卒業」という概念はなく、あるレベルをクリアしたら、最低限の基礎力を身に付けられた証となるようです。また、その時点で海外校(26か国47校 ※2023年2月現在)への転校も可能になります。

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