関西発・地方創生とマーケティング #36前編

世界観で話題、低アルコールのクラフトカクテル「koyoi」が2年で成長できた背景【SEAM代表 石根友理恵氏】

 

この世界に触れてみたい「夢見心地」というコンセプト


 また、石根さんは「すべての嗜好品に言えることかもしれないですが、初めて買うお酒は見た目で選ばれることが多い」とクリエイティブに力を入れる理由を話します。

「koyoi」のコンセプトは、「自分をふとした時にいたわろう」です。コピーには「大人であろうとする日々に、ひとときの夢を見せて。今日の私を心地よくし、明日への力をくれる。低アルコール、ナチュラル製法で、ココロとカラダにやさしい、クラフトカクテル。今宵、『koyoi』が誘う夢へ。」を掲げています。自分に対して「お疲れさま」といたわってあげようという思いが、夢見心地というクリエイティブコンセプトに繋がったそうです。

 パッケージや広告に関しては「夢見心地で、この世界に触れてみたいと憧れてもらえるよう、そこからからずれないように意識しています。また、おいしさを提供しているので、より美味しそうだと、手に取ってみたいと思ってもらうことも意識しています。この、『夢見心地』と『おいしさ』の2つを伝えることができるクリエイティブを意識して、パッケージには商品ごとに設定しているシーンを描いています」と話します。

 日本では、あまり見かけないクリエイティブにしたくて、お客さまに海外のブランドだと思ってもらえるように、イラストレーターは「koyoi」の世界観に合う人を探し、インスタで見つけたイギリスの女性にメッセージを送り依頼したそうです。
    
Garden chill time
晴れた日のカフェのテラス席で、温かい太陽を浴びながらすごすシーン。
エルダーフラワーの香りがひきたつモヒート。




Tropical breeze
リゾート地の海辺で寝そべり、自由の時間を感じているシーン。
マンゴーをベースに、パイナップル、ココナッツをmixし、ラムで割ったトロピカルカクテル。


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