ファミリーマートのリテールメディア特集

1万店以上にサイネージを計画。ファミリーマートのリテールメディア事業が生み出す可能性とは?

 

メディアとしてのパワーを知ってもらいたい


 今後、リテールメディアが日本に普及すれば、一般的には広告主側として捉えられている小売事業者も、自社で取得したファーストパーティーデータを生かしてメディアとしてのパワーを持てるようになる。

 ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター CMO 兼マーケティング本部長の足立光氏は、リテールメディアに関して「まず、リテールメディアはとても強力という事実があります。 いろいろな広告を打った場合でも、ファミリーマートが行う多様な施策やキャンペーンについてのお客さまの認知経路のナンバーワンは、群を抜いて店頭(リテールメディア)です。これだけたくさんのお客さまが、全国規模で頻度が高く接触しているメディアは、そんなに多くありません。実際我々も、実装当初よりFMV(FamilyMartVision)やアプリ(ファミペイ)などによるキャンペーン認知獲得の効果を実感してきたこともあり、これらのメディアを最大活用していますし、マスやデジタル広告を含めてのコミュニケーションの最適化を推進しています。業界や商材、またはリテールメディアのタイプ等によって効果や効率にある程度の差があるとは思いますが、今後弊社のリテールメディアを多用な業界の方にご活用いただくことで、かなり多くの方にその効果を実感していただけると確信しています」と語る。

 リテールメディアの有用性も含めて、その認知を広げることがこれからのミッションになる。「リテールメディアは、新しいメディアのひとつ。そのメディアパワーを市場に認知してもらう活動に馬力をかけながら、新しい広告商品の価値づくりにも注力していきたい」と太田氏は今後に期待を寄せる。リテールメディアの今後の動向について注視していきたい。
  
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