QRコード決済の普及は苦戦? 使わない理由とは、何か
先ほど紹介したシニアを対象にしたアンケート結果によると、クレジットカード利用の割合が非常に高く、全体の79%に及びました。しかし、それはポイント還元を目当てに利用しているものではないようです。
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ポイント還元自体を理解していないなどの意見も多く、これを機会に決済手段を変えた、という大きな変化までは起こっていないのが現状のようです。
さらに、QRコード決済(PayPay, 楽天ペイなど)は、全く利用していないと回答した人が40%と多く、今後利用したいという意向はあるものの、新しい決済手段に関してのハードルはまだ高いように思います。QRコード決済を使わない理由は、次の通りです。
- 現金と違って不安がある 20%
- 種類が多くどれを選んで良いかわからない 23%
- 使い方がわからない 21%
- 使える店舗がわからない 4%
- その他(スマホを持っていないなど) 11%
<調査概要>
調査対象:株式会社ペンシル SFO全国モニター 131名回答
調査期間:2019年10月9日~10月16日
調査方法:インターネット調査
一気に決済プラットフォームのプレイヤーが増えたこともあり、まだまだ十分に理解が進んでいない様子が見られます。購買に大きな影響があるシニア層の動向は、今後も注目すべき点かもしれません。
2019年の大きな話題となった消費税増税でしたが、そこまで大きな混乱はなく増税への理解や軽減税率導入も後押ししているのか、冷静なジャッジをしている印象でした。キャッシュレス決済の促進などの話題もライフスタイルの変更までの影響は、なかったようです。じわじわと浸透していくことも多いと思うので、引き続き消費者行動を見ていく必要がありそうです。
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