人を美しくすることへのこだわり
前編でも述べたI-neの強みも考え合わせると、今後は現在展開している商品以外にも色々とカテゴリを広げていけそうに思うのですが、そこについては、「人を美しくする」ものであればチャレンジしていくと言います。
既にリラクゼーションドリンクのCHILL OUTや禁煙サポートのNICOLESSなど、体の内側から人を美しくするものも展開されています。だからなのか、取材で訪れた際、何人か社員の方とすれ違ったのですが、皆さんきちんと挨拶をしてくださいました。常に自身の見え方や美を意識されているのでしょう。
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伊藤さんは、「今後は社会課題に貢献する商品を、短期ではなく長期視点で展開していく。一時的ではなく、10年続けるにはどうすればいいかを考える。そういう企業しか受け入れられなくなるだろう」と言います。
例えば、ブランドごとに社会課題の解決に紐づいた商品開発をしたいと、すでにBOTANISTのボトルはプラスティックからバイオマスに変えています。ちなみにドラッグストアでの商品全てを変えたのは、一定規模の企業としては唯一だと言います。
さて、BOTANISTが発売されて6年が経ちますが、大手も含め競合他社が同様の商品を投入してきています。しかし、そこでも勝ち続けているというのは、ボタニカルというコンセプトがいまだにブレないからだと言います。そういう意味では、ブレないことがI-neの強みなのかもしれません。
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これからの時代、ブレない理念が共有されている企業こそが、勝ち残っていくのではないか、そんなことを感じました。