「信頼」強化のためのコミュニケーション
―― お話いただいたようなブランドの信頼や価値を、消費者にどのように伝えていますか。
青木 関西以外の方々に対するPRの場として、大阪・関西万博の会場内4ヵ所で商品販売を行っています。そのうちの1ヵ所は自社で場所を確保し、静岡県浜松市の「うなぎパイ」の春華堂とともに、未来型チャレンジショップとして共同出店を行いました。「うなぎパイ」は60年以上の歴史があり、国内外で知名度のある商品ですので、ともに万博を盛り上げることができたらと思っています。
日本や世界の方に知っていただき、将来的には世界に向けて「月化粧」を輸出することも考えています。実際にこのショップはとても人気があり、焼き立ての「月化粧」が購入できるということで行列ができていました。日本人はもちろん、海外の方にもおいしいという反応をいただいているので、将来が楽しみですね。
代島 サラヤは現在、熱帯雨林の保全活動に留まらず、持続可能な海洋資源の保全や海洋プラスチックごみ対策など、海の課題の解決にも取り組んでいます。大阪・関西万博ではサラヤが支援しているNPO法人ZERI JAPANが出展した「海の蘇生」がテーマの「BLUE OCEAN DOME」というパビリオン展示で、細胞や臓器まで洗える超低毒性の未来のバイオ洗剤など、サラヤが見据える未来社会についても紹介しています。
パビリオンは現在60万人ほどが来場しており(※編集部注:9月25日に100万人達成)、ビジネスを通じて地球全体の社会課題解決を行っていくサラヤを発信していきたいです。
ーー 最後に、信頼される存在であり続けるために、大切にしていきたいことをお話ください。
青木 信頼される会社であるためには、働いている仲間が大事だと考えています。現場で働く方のおもてなしレベルや、商品づくりの質が会社の信頼につながりますので、全員が気持ちよく働ける職場づくりを目指しています。一人ひとりの個性を見て、良いところを伸ばしていきながら、仲間の成長が会社の信頼につながるような経営を考えています。
代島 本業の中には、おそらくまだ社会課題に関連しているものがあるのではないかと思っています。それをビジネスチャンスと捉え、いかにお客さまを巻き込んで解決するアクションをとっていけるか。その取り組みが共感されるビジネスを生むと考えます。
ーー 事業成長につながる「信頼」について、お二方に説得力あるお話を伺えました。ありがとうございました。




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