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知ってるだけで差がつく、アドテクノロジー「新常識」 #01

どの広告のCTRが高い? AIの正答率が人を超えてしまった

「人」の役割の再定義が必要になる

 この結果は、一連の広告実務の中では小さく、限定的なものに過ぎません。しかし私は、実務におけるAIの可能性を示していると思いました。

 さらに、この10年間で広告ビジネスの実務の多くは、AIに置き換わり、その時に広告ビジネスに携わる人の役割は大きく様変わりするだろう、と危機感も抱きました。

 専門性の高い高度な処理ほど、AIに学習させることで、その能力は劇的に高まり、人以上の働きを見せます。

 私もこれまで様々な企業のプロモーション活動のお手伝いをしてきました。広告は、手がける「人」次第で、その結果は大きく変わるものだと信じてきました。  ただ、AIが人に置き換わる、そう遠くない将来には、その時代の「人」の役割にも再定義が必要だと考えています。

 そして、それは決して、その人のこれまでの実績を否定することではなく、人はより戦略プロセスや重要な意思決定に集中することができ、AIにミクロレベルの正確性と予測能力を活かした役割を任せられるということです。

 結果、少数精鋭でも、事業成長を更に伸ばし、マーケッター個人の生産性を高めることができます。

 また、広告会社の役割も変わるでしょう。テクノロジーの進化や特徴を見極める価値判断能力や、複数ある複雑なデータの統合化から実行の自動化・機械化を促すためのAIを当てはめて最適な提案ができる、総合的なコンサルティング力が必須と考えます。

 企業のマーケッターにとって、事業成長のためのベストの広告会社を選ぶというよりも、最高のパートナー「人」を探すことが、より重要であると考える方も多くなると思います。なぜなら、先述したような統合的なコンサルティングができる人は、まだ少人数しかいないと思うからです。

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 そのベストパートナーとの出会いは、縁とタイミングに恵まれる必要があり、とても難しいテーマではないでしょうか。

 また、広告ビジネスの実務の多くは「人」が介在しています。例えば、メディアプランニング、クリエイティブ制作、コミュニケーションプランニング、広告運用など、それぞれの領域には、その道に鋭い感性を持ったプロ(人)が存在します。

これらの実務に、AIやアドテクノロジーを取り入れた改革ができないか、既成概念に囚われない発想やチャレンジが重要だと思います。
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