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データ・ドリブン・マーケティングの実践に向けて #03

生活者の関与が高まる「瞬間(モーメント)」の効果的な抽出方法【電通 西田悟史】

生活者の関与が高まる「瞬間」を狙うためには?


 前回は、①Large PDCA ②Small PDCAという2つのPDCAを継続的に回していくために「KPI」をどのように設定すべきか、という考え方を紹介させて頂きました。今回は、2つのPDCAのプランニングの骨子となる「モーメント」という考え方について紹介させて頂きます。

【モーメントとは】
 スマートフォンの普及によって、自宅でテレビを見ている時や電車で移動をしている時など、あらゆる場面で瞬時に情報収集が出来るようになりました。Googleはそのような「人々が『何かをしたい』と思い、反射的に目の前にあるデバイスで調べたり、購入したりという行動を起こす瞬間」をMicro-Moments(マイクロモーメント)と定義しました(注1)。すなわち、Moments(モーメント)とは「生活者の商品やサービスに対する関与が非常に高まる瞬間」と捉えることが出来ます。
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 Small PDCAでは、モーメントを狙ったデジタル広告配信が非常に有効と考えられます。従来のデジタル広告配信では、例えば商品名を検索したり、商品に関するサイトを閲覧した特定のオーディエンス(=人)に対して、ダイレクトにデジタル広告を配信するなどしていました。今後は、様々なデータを活用することによって、「オーディエンス×モーメント」を狙ったデジタル広告配信が可能となります。

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