デジマ女子部 スキルアップしたい女子デジタルマーケター大集合! #04

月に2000万人が訪れる「note」の企業活用法【デジマ女子部】

文章が苦手な人も書けるようになる3ステップ


 後半には、フリーライターに転向して4年目を迎えるマチコマキ氏が登壇し、文章を書くためのステップを紹介した。マチコマキ氏は、広告やネット業界に勤務していた経験を生かして、ビジネス領域のWebメディアなどで執筆を行っている。
 
ライター マチコマキ氏

 マチコマキ氏は、「書くことを苦手だと感じる背景には、自分の内面が文章に投影されている感覚があるため、恥ずかしいと思ってしまうことがある」と話し、その気持ちをなくすためには、「仕事の文章はチームでつくるという意識を持ち、第三者に見せてフィードバックをもらい、修正していくことが一番いい方法」とポイントを紹介した。

 しかし、いざ書こうとしても、筆が進まない。その理由は、「何を書いたらいいのかが分からない」「書き方が分からない」の大きく2つに分かれるという。

 「文章は、テーマと切り口の組み合わせで構成されている。何を書いたらいいか分からない状態は、テーマや切り口が見つからない状態。一方で、書き方が分からない状態は、単純にテクニックの話なので、覚えればできるようになります」とマチコマキ氏。

 テーマや切り口を見つける方法として、「自分マトリクス(考案者は、ゲーム作家・ライターの米光一成氏)」をオススメする。これは、紙の中心に自分の名前を書き、その周辺に自分の好きなことや興味のあることを書き出していく方法。会場では、「自分マトリクス」を書き出した後に同じテーブルの人同士で交換し、気になったものを質問し合った。

 「私はアニメが好きですが、専門で書けるほどではありません。でも、『自分マトリクス』を作ったことで自分なりの切り口を見つけ、アニメとコラボレーションしている企業を、マーケティングという切り口でなら書けると気づきました」(マチコマキ氏)。

 書き方が分からない場合は、「材料を集める」「観察を書く」「推敲に時間をかける」の3ステップが有効だという。

 「テーマが決まっても言葉が出てこないとき、書くための材料がそろっていないと考えられます。そこで、インターネットや書籍で調べたり、有識者にインタビューしたりして材料を集めることが重要です。自分の気持ちをたくさん書く必要はなく、事実を重ねることで読者に伝える方が書きやすくなります」とマチコマキ氏。それに対して西井氏は、「このテクニックは、重要ですね。いくらでも書けそうな気がする(笑)」と感嘆した。

 また、マチコマキ氏は「書いている途中で筆が止まってしまうことも多いですが、書けずに悩んでいるよりは、書けるところまで書いたあとに修正しながら推敲に時間をかける方がいい」とアドバイス。

 これを聞いて、西井氏は「僕も本を書くときは、最初にたくさん書いてどんどん削る。あとから削るので、一つひとつに時間をかけることがなくなるんですよね」と実感をもって話し、セッションを結んだ。

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