顧客基点の「ソーシャルメディア戦略」 #09
人気お笑いコンビ「コーンフレークネタ」で話題。Twitterでバズると、売上に影響を与えるのか
コンビーフ缶の仕様変更がメディアを賑わす
もうひとつ、最近の企業ツイートでの話題を。
そう、あの独特の“巻き巻き開け”の仕様が変更になるとのこと。それを伝えるツイートは7万リツートを超え、ユーザーからも抑えきれない「コンビーフ愛」にあふれた声が多数寄せられている。
SNS内での話題化をきっかけに、それがネットニュースに掲載され、さらにはテレビ番組や紙媒体にも波及する流れは今や珍しくなくなったが、このコンビーフ缶の仕様変更のお知らせも、SNSで話題になった後に他のメディアにも取り上げられている。
現行商品の終売や限定商品の高値での転売は、CtoC 取引の利便性向上がもたらした残念な出来事であり、コンビーフ缶の高騰についても公式アカウントなどから注意喚起されているが、今回の話題化が転売目的では無い正規商品の売上増加に寄与しているのではと想像するのは当然だろう。
5万回のリツイートの先にあったもの
SNSでバズると何が起こるのか。バズった結果、売り上げに影響があるのかを、筆者の経験からもご紹介したい。
ツイート内容の細かな説明はご勘弁いただきたいが(それはだいぶ恥ずかしい)、テレビドラマ「デスノート」最終回放映終了直後に投稿したこのツイートは驚異的な勢いでリツイートされ、その数は5万回を超えた。
- 明日、店舗で瞬殺で売り切れるかも
- 「お客さんが殺到してます」と、鳴り止まぬ内線
- ヤフトピに並ぶ「無印 SNS効果でノート完売」の見出し
正直に白状すると、こんな下世話な考えが筆者の頭の中をよぎった。では、リツイート5万回を超えたこの“バズり”投稿の効果で、商品の売り上げに変化があったのだろうか。