テクノロジー

「一休がめざすのは、Netflixのような2次元の検索体験」Googleと共に生きていく時代の、Webサービスの行方

 

Googleと共に生きる時代に欠かせない「コンテンツのプロ化」


 Googleからの検索結果として表示するランキングページは、一休.comに寄せられた口コミを元に作成される。

 「口コミは、いわば実際に体験してきたユーザーによって蓄積された専門知識。つまり、どのような切り口のランキングでも、口コミをベースにして組み立てることで、プロとしての正確なアドバイスができる」と榊氏。

 それによって、クオリティの高いコンテンツを生み出し続ければ、検索の上位表示が狙えると考える。「SEOに特化したメディアのサイトは、プロの情報を使わずに書いている。私たちがプロとしてお客さんが知らない情報をお知らせし、ページの滞在時間を引き上げることができれば、Googleの検索エンジンは我われのサイトを優先して表示するはず」(榊氏)。
 
一休.com 「沖縄のリゾートホテルに泊まろう」では、「海外旅行気分を味わえる宿」「記念日に泊まりたい宿」「コスパが人気の宿」「離島で人気の宿」などのランキングが掲載されている。

 こうしたコンテンツのプロ化は、さまざまな領域で起きている。たとえば、料理のレシピサイトでは、少し前までクックパッドがユーザーの投稿コンテンツを集めることで支持されてきたが、似たようなレシピが量産されたためユーザーは、どの情報を閲覧すべきか迷うようになっている。そこに料理研究家など専門家が動画を使ってレシピを紹介するサービスが現れ、人気を博すようになった。

 「今後ますます強くなるGoogleと共に、どのように生きていくのか。表面的なテクニックではなく、検索行動からシームレスにお客さんのニーズに合わせたページを表示していくことは、すべてのインターネット情報サービスに求められている」(榊氏)。

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