テクノロジー

市川海老蔵『通し狂言 源氏物語』 最新技術を駆使した映像表現の裏側と制作者の思い

世界に発信できるコンテンツを提供

 今回の歌舞伎の演出を通じて、澤邊氏は様々な発見があったと語る。

 「何かが変化するときは、さまざまな声が出ます。今回も『新しいエンターテインメントを見せてもらった』という肯定的な声から、『これは歌舞伎なのか』という批判的な声までありました。ただし僕としては、歌舞伎は伝統やフォーマットを持つ存在であり、デジタルが異質な存在にならないように配慮しています。あくまで舞台演出の延長線上に最新技術が位置づくために、そのバランスは勉強になりました」

 今回の経験をもとに、さらに今後も世界に発信できるコンテンツをつくっていきたいという。

 「広告やキャンペーンだと、どうしても体験できる期間が限られてしまいます。もちろん今後も継続的に企業を支援していきますが、今後は純粋に我々がつくったコンテンツで観客を楽しませていくことにも力を入れていきたい。さらに言えば、単純に綺麗な作品を見せるだけでなく、今回の歌舞伎との融合のように、生っぽさや深みのある表現に挑戦していきたいですね。そして、それを世界に向けて発信していけるように動いていきます」

 
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