新・企業研究 #09

「さらなる成長を目指すための決断」アイ・エム・ジェイ経営陣が語るアクセンチュアとの合併背景

    

IMJのカルチャーやブランドは絶えさせない

大塚 法人格はなくなりますが、我々が25年間培ってきたこと、特にカルチャーやブランドは残したいし、これからも大切にしていきます。合併してもIMJブランドへの誇りや愛着を持ち続けていきたいと思うのです。IMJブランドがアクセンチュアと融合し発酵して進化していくというイメージです。
 
峰岸 25年の実績には一言では言い表せない価値があり、だからこそIMJは必要とされ続けてきました。この価値をコアとしてIMJのクリエイティビティが、アクセンチュアのコンサルティングや最新のテクノロジー、ソリューション、マーケティングのノウハウと連携し、生活者の体験やお客さまのビジネスを唯一無二のものにしていくのが次の我々の使命だと考えています。
   

   
――合併後、さらに拡張していきたい分野や業務内容について教えてください。アクセンチュアとIMJが得意とする分野を分業していくのか、それとも融合して一緒に取り組む方向なのかなど、どういった考えをお持ちでしょうか?
 
大塚 私たちは、コンサルティングからお客さまに届けるコンテンツ作りまで幅広く支援しているため、どこが一番の強みなのかぼやける面もあります。だからこそ、IMJの一番の武器、目指すべき点は何かをずっと考えていました。
 
 その結果、コンテンツ制作などを通してマーケティングを支援しつつ、最終的にはお客さまのビジネスを成長させていく、私たちの価値はこの一言に尽きるとの結論に達しました。
 
 たとえば、様々なキャンペーンを企画実行して収益を上げ成長させていくことがプロジェクトの目的だと仮定します。そのための手段はオンライン、オフラインを問わず最も効果的な方法を選ぶというのが我々の考えです。
 
 IMJが長く培ってきた「どうやったら生活者の心を動かせるか」という知見と、アクセンチュアが持つビジネスや業界に対する深い理解を融合させ、お客さまのビジネス全体の成長を支援することを最大の使命としています。
   

生活者視点で企業を変革させるIMJの強み

大塚 創業以来こだわっているのは生活者やユーザー視点であることで、そこはいまでも変わりません。企業を通じて、いかに生活者を感動させる体験を提供していくか。生活者視点から企業を変革させていくことが、私たちのアイデンティティであり、強みです。
 
峰岸 私は、「ものづくり」をコアに消費者に響くようなコミュニケーション、コンテンツ、メッセージを届けることもIMJの強みだと思っています。
 
 その価値を最大化するためには、ビジネスを理解し、データやテクノロジーを駆使して最終的に生活者にきちんと響くコンテンツを送り続けることが求められます。その結果、購買に繋がる、あるいはブランドを好きになっていただくことを目指します。
   

   
山本 多くの企業がデジタルを使って新しいマーケティング施策を推進したいと考えていますが、成果に結びつかないというご相談をよくお受けします。私たちはアクセンチュアが持つ総合コンサルティング企業としての力とIMJのコンテンツ力とを掛け合わせ、お客さまと伴走しながら成果が出るよう総合的な施策をご提案しています。お客さまからパートナーとして信頼いただけるよう、期待に応えることが私たちのミッションです。
 
 いままでのIMJはデジタルマーケティング領域を得意としてきましたが、アクセンチュアがカバーするビジネス領域は広大で、「ここにもデジタルトランスフォーメーションが必要なんだ」という発見があります。その新たな領域に我々が飛び込んでいって結果を出していける、その可能性を強く感じています。
 
大塚 アクセンチュアによってIMJの強みがさらに引き出されていますね。アクセンチュアとIMJの強みの掛け合わせによって唯一無二の価値をお客さまに提供できていると思います。
   

   
山本 IMJはこれまで国内で日本企業を元気にするナンバーワンブランドを目指してきましたが、それがアクセンチュアとタッグを組んだことでグローバル規模のプロジェクトも増えました。いまはグローバルでも一番になるという思いで臨んでいます。
 
 IMJは、お客さまや生活者、マーケティングやビジネスなど、あらゆる課題を成果に変え飛躍へとつなげていく「ブースト」させるブランドでありたいと思っています。これからのIMJブランドにどうぞご期待ください。
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