TOP PLAYER INTERVIEW #01

メタバースはマーケティングを変えるのか? 一般社団法人Metaverse Japan馬渕邦美・長田新子インタビュー

 

メタバースのハブとなり、議論や情報提供の土台をつくりたい


――Metaverse Japanでは、最初のステップとしてどのような領域から取り組みを行っていこうと考えているのでしょうか。

馬渕 メタバースは、ゲームやコミュニケーションから誕生していることもあり、世の中の関心はそういった領域に強く表れていると思います。また、リアルとの連動にも注目が高まっていますね。

 議論のテーマとしては、たとえばMetaがつくったバース以外にも、さまざまなバースがつくられていくはずなので、そのバース間の相互運用性や共通規格をどうしていくかについて、話し合っていかなければならないと感じています。ほかにも、メタバースの土台として決めなければならないことは非常に多くあるので、それらも議論していきたいですね。

長田 メタバース空間のもうひとりの自分になるため、髪型やファッションにもこだわる人が出てきています。あるバースで購入したものを、ほかのバースにも持ち込んで使いたいという需要も出てくるので、その土台となるものを議論してつくっていきたいと思っていますね。



――改めて、Metaverse Japanの今後の展望をお聞かせください。



馬渕
 まずは、これから議論していく土台をづくりから始めていきます。理事に就任した方々はビジネスリーダーとしても活躍しており、アドバイザーにもプロフェッショナルが集まっています。そのため、Metaverse Japanは世間の人から支持されやすい団体というのが強みだと思うので、そこでいろいろな議論を展開していくことが大事だと考えています。直近では、7月14日に大規模なカンファレンスイベント「Metaverse Japan Summit 2022」を開催する予定です。

 あとは、コミュニティづくりも想定しています。日本でメタバースを推進していく人たちが集うコミュニティをつくり、そこを中心にいろいろな発信をしていく見通しです。

長田 正直なところ、自分も知らないことが本当に多いのとスピードが速いので、勉強をしながらみなさんに伝えていければいいなと思っています。すぐに実績をつくるよりも、新しい可能性を発信していくことや業界を超えた皆さん同士の繋がりをつくることをしていけたらいいですね。
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