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日テレが新アドプラットフォーム「スグリー」の詳細を発表、「テレビCMの参入障壁下げる」

 

「スグリー」に広告関係者から高い関心

 日本テレビ放送網は8月21日、テレビ広告でインターネット広告と同様のリアルタイムなプログラマティック取引を実現するために開発を進める新アドプラットフォーム「スグリー」について、広告関係者を集めた説明会を開催した。同プラットフォームは2025年3月にセールス開始、同年4月の放送開始を目指している。

 日テレによると、これまでテレビ広告はアナログテレビ時代の商慣習やオフラインに閉じられた取引が根強く残り、効果測定による迅速な運用や放送直前の変更が難しいことなどから、インターネット広告に比べて利便性が見劣りしがちだった。「スグリー」はアドテクノロジーを活用し、ほとんどの広告出稿の手続きをオンライン化。①放送20分前までの広告クリエイティブの変更が可能②狙いたいターゲット層の指定とインプレッション数の予約が可能③入札戦略を設定することで放送直前まで自動入札と落札が可能、といった特徴がある。また、スグリーで新商品を発注すると、テレビ広告とデジタル広告の結果を統合的にレビューできるレポートなどを無料で閲覧できるため、発注者はキャンペーンの進捗や効果を迅速に把握し、高速でPDCAを回すことができるようになるという。

 この日の説明会には200人超の広告会社関係者やメディア関係者が集結。主にスグリーでのアカウント開設やクリエイティブのアップロード、利用審査など具体的なオペレーションについて、担当者から実演を交えた説明が行われたほか、広告受容性やブランドセーフティーの高さといった、広告媒体としてのテレビの有用性を強調する場面もあった。日テレによると、これまで日テレでの広告出稿経験がない広告会社の参加も多くみられたという。質疑応答では100以上の質問が寄せられるなど、関心の高さがうかがえた。
出典:日本テレビ(「Ad REACH MAXプラットフォーム」が「スグリー」としてローンチ予定)

 取締役執行役員の小山章司氏は「テレビ広告には依然として大きな広告効果があり、スグリーの活用によって参入障壁が下がればテレビ広告市場はさらに広がっていく可能性がある。スグリーは日本テレビからスタートするが、必ずや日本全国の他系列の放送局にも広げていき、皆さんと一緒にいいビジネスをしていきたい」と語った。
 

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