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【速報】アクセンチュア、ゆめみを買収ー日本企業のデジタルサービス企画開発支援を強化
デジタルサービスの市場投入スピードを加速
アクセンチュアは5月8日、モバイルアプリなどのデジタルサービスの企画開発に強みを持つ、ゆめみの買収に合意したと発表した。本合意に基づく株式取得の完了後、アクセンチュアはゆめみの卓越したデザイン・開発能力を獲得する。これにより、革新的なデジタルサービスを顧客とともに企画し、スピーディに市場投入するための体制を強化する。
また、運用フェーズにおいても顧客に寄り添い、顧客インサイトに両社のデータ・生成AI活用の知見を融合させながら、デジタルサービスの継続的な進化に並走する。これにより、顧客の事業成長を一貫して支える仕組みを拡充させる。

ゆめみ所属のプロフェッショナル400名がアクセンチュア ソングへ
ゆめみは、2000年の創業以来、大企業からスタートアップまで、のべ600社以上の企業に対し、全世界で6,000万MAUを誇る多種多様なデジタルサービスを企画・開発してきた。デザイナーとエンジニアが密に連携し、ワンチームで成果を出す「デザインエンジニアリング」を先駆的に実践することで、迅速な開発を可能にしている。生成AIも積極的に活用し、サービスを持続的に改善・成長させることで、顧客を長期にわたり支援している。今回の買収によって、ゆめみに所属する約400名のプロフェッショナルは、顧客起点のビジネス変革を支援するアクセンチュア ソング本部に加わり、アクセンチュアにはなかったスピード感および専門性を発揮し、顧客の全社変革を推進する。アクセンチュアは、グローバルでもデジタルサービスを成長領域として捉え、米国でデジタルサービスの企画・開発に強みを持つWork & Coをアクセンチュア ソングの仲間に迎えるなど、投資を継続している。
アクセンチュア 代表取締役社長 江川 昌史氏のコメント
アクセンチュアは、ゆめみの先進的な開発手法を取り入れることで、お客様と伴走しながら、顧客のニーズを先取りする革新的なデジタルサービスの実現と、絶え間ない成長を支援する体制を強化してまいります。このイノベーションを支えるのが、企業風土やカルチャー、多様な人材の活躍であり、これこそがアクセンチュアの成長の源泉です。ゆめみは、社員の成長を最優先に考え、柔軟で透明性の高い企業文化を醸成し、優れた従業員体験を提供することで知られています。さらに、「社会の実験室」として、現状に満足せず、新しい働き方やアイデアを積極的に試み、継続的な革新を追求しています。アクセンチュアは、ゆめみの進取の姿勢と革新的なアプローチ、そこから生まれる比類なきスピード感から学びつつ、市場にインパクトを与える世界水準のデジタルサービスを創出し、日本企業の変革と競争力強化に貢献してまいります。ゆめみ 代表取締役 片岡 俊行氏のコメント
このたび、ゆめみがアクセンチュアに加わることを喜ばしく思います。「テクノロジーと人間の創意工夫で、まだ見ぬ未来を実現する」というアクセンチュアのパーパスは、「世界中の人々の生活の中で使われ続けるサービスを、顧客企業と共に創りあげる」という弊社が掲げるビジョンと驚くほどマッチしています。経営戦略の立案から成果の創出までを包括的に支援するアクセンチュアの知見およびグローバルネットワークと、弊社が積み重ねてきた「デザインエンジニアリング」の実績、ユニークで多様な従業員文化、顧客コミュニティを融合させることで、業界の常識を変えるような革新的なデジタルサービスの創出を加速させていきたいと考えています。また、個性豊かなメンバーが多く在籍する弊社の企業風土を理解し、人としての多様性を尊重、受容するアクセンチュアのカルチャーと姿勢にも感銘を受けています。一人ひとりのメンバーが、今まで磨き上げた経験やスキルを活かしながら、キャリア形成や専門性の向上に注力できる環境のもと、運命的な邂逅によって生まれる相乗効果が、お客様や社員、事業にとって明るい未来に繋がることを確信しています。デジタルサービス企画開発支援で、日本企業の競争優位の確立に貢献
近年、企業と顧客の接点としてデジタルサービスの重要性が増しており、国内市場は2028年までに年平均成長率9.6%で拡大すると予測されている(出典:IDC Japan「国内顧客エクスペリエンス(CX)関連ソフトウェア/CRMアプリケーション市場、国内CX変革サービス予測を発表」2024年6月26日)。デジタルサービスの巧拙は顧客満足度や購買行動に直結し、企業の事業成長を左右する要因ともなっている。一方で、日本におけるデジタルサービスは、企画・開発・運用などのフェーズごとに担当部門や外部協力企業が異なることが多く、市場投入およびビジネスの成果創出までに時間を要する傾向がある。また、サービスの成長や課題を俯瞰して把握し、改善しながら推進することが難しい局面もある。
アクセンチュアは、生成AIを中心に据えた全社変革の知見と「デザインエンジニアリング」に代表されるゆめみの先進的な開発手法を組み合わせることで、顧客の革新的なデジタルサービスの創出から運用、改善に至るまで一気通貫で支援することが可能になる。
これにより、日本企業の革新性を世界に向けて発信し、競争優位の確立に貢献していくとしている。