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世界最大の広告エージェンシー WPPが最新版AIマーケティングプラットフォームをリリース

 世界最大の広告エージェンシーグループであるWPPは10月24日、同社のAIマーケティングプラットフォーム「WPP Open」の新バージョンとなる「WPP Open Pro」を発表した。企業規模にかかわらず、ブランド企業がキャンペーンの企画、コンテンツの制作、公開までを自社内で完結できるという。

 WPPグループのCEO、シンディ・ローズ氏は「WPP Open Pro」について、「WPPが持つAIの強みをより多くのブランドや企業に直接届け、ひいてはマーケティングのあり方そのものを変革する。WPPがアプローチできる市場を広げるだけでなく、より多くのブランドにAI時代を勝ち抜くために必要なツールを提供できるようになった」とコメントした。

「WPP Open Pro」が企業のマーケティング活動に提供する機能は以下の3つ。

(1)AIによる戦略立案:AIエージェントがWPPの保有する膨大なデータ・知見を参照し、顧客ターゲットや競合環境の分析を経て戦略を策定する
(2)コンテンツの大規模生成:ブランドイメージに合致し、各媒体に最適化された広告コンテンツを数秒で大量に生成し、広告効果を最大化する
(3)キャンペーンの配信・公開:同社のメディア施策最適化サービス「Open Media Studio」と連携し、広告配信の高度化を測ることができる

 WPPによると、「WPP Open Pro」はグローバルブランドの地域チームが、グローバルなブランドコンプライアンスを維持しながら広告をローカライズ・パーソナライズする柔軟性を備える。また、ECや金融など環境変化の早い領域で重視される大量の広告作成、迅速なテスト・最適化、測定可能な成果の創出も得意とする。チーフ・テクノロジー・オフィサーのステファン・プレトリウス氏は「シンプルかつ直感的にエンタープライズレベルの品質を提供できる」と新サービスの革新性を強調した。

※画像出典はWPPリリース

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