加藤公一レオが教える「ダイレクトマーケティングの最強基礎」 #05

ネット広告のクリック率を最高に上げる、4つのテクニック

前回の記事:
ネット通販(D2C)を大成功させる「ツーステップマーケティング」を攻略せよ
 本連載では、キレイゴトは一切語らず、ズバリ「どうやったらネットで商品が“売れる”か」に特化して、100%確実性のある「ダイレクトマーケティングの最強の基礎」を皆さまに伝授していければと思う。

第1回から第4回までは、単品通販(D2C)のビジネスモデルについて語ってきたが、今回からはより具体的かつ実践的なノウハウを紹介していきたい。

第5回のテーマは、「ネット広告のクリック率を上げる、広告原稿(ディスプレイ広告)の4つのテクニック」だ。

当たり前のことだか、どんなに良い商品をつくっても、どんなに良いランディングページをつくったとしても、ユーザーに知ってもらわなければ、買われることはない。そして、知ってもらうためにネット広告は有効だが、ユーザーにディスプレイ広告をクリックしてランディングページを見てもらえなければ、新規顧客を獲得できない。

ディスプレイ広告は、ネット広告の入口であるからこそ、広告原稿のクリック率を上げることは、その後のあらゆる成績に影響する。できるだけ低いCPAで新規顧客を獲得し、広告の費用対効果を最大化するためにも、クリック率を最高に上げる4つのテクニックを伝授したい。
 

「ネット広告なんか無視される」という現実




 クリック率を最高に上げる広告原稿(ディスプレイ広告)のテクニックをお伝えする前に、ズバリ聞きたい。あなたがネットサーフィンをしている時、ディスプレイ広告をクリックするだろうか?

 おそらく「しない」と思った人が大多数のはずだ。大前提として伝えておきたいのが、「ネット広告なんか無視される」という現実だ。

 インターネットとスマートフォンの普及により、ネット広告のリーチは年々拡大しているが、実はひと昔前に比べてクリック率は下がっている。2000年頃はディスプレイ広告(純広告)の平均クリック率は1%くらいあったが、近年は0.1%台まで落ちているのだ。

 0.1%というのは、広告を見た1000人中、1人しかクリックしないのだから、この数字がいかに低いかがわかるだろう。

 クリック率を上げるためのテクニックの話が、「ネット広告なんか無視される」から始まって恐縮だが、「ネット広告は他の媒体以上に無視される」という現実を理解しておかないと、クリック率を上げることはできない。

 まず、ネット広告のクリック率が低い理由に「ディスプレイ広告・ブラインドネス」という現象がある。

 ユーザーがディスプレイ広告を目にしたとき、自分とは無関係の情報だと無意識のうちに無視している状態で、広告として認識すらしていないという状態だ。端的に言えば、ユーザーはネット広告を自然と無視する習慣を身に付けているのである。



 インターネットの特徴は、ユーザーが能動的に情報を求めている点にある。何かしら「知りたいこと」「求めている情報」があるからこそ、ネットで検索したり、ニュースサイトを見たりしている。ユーザーがピンポイントに自分の興味関心・趣味嗜好に合った情報を求めているからこそ、自分の軸に沿わない広告は無視されるのである。

 したがって、クリックされる広告原稿(ディスプレイ広告)を制作するためには、「ネット広告なんか無視される」という前提で戦略的にプラニングすることが重要になる。

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