椅子マーケットとして勝負しているYogibo


石戸 これまでビーズソファ市場を牽引してきたYogiboですが、今後の市場の動向をどう捉えていますか。

小猿 我々は今後も市場をリードし続けると信じています。ただ、Yogiboと同じような商品がたくさん出てきていることに対して、何か考えなければいけないという面はあります。一方で、我々はYogiboをあえてビーズクッションと言わずに、「ビーズソファ」と言い続けているんです。

たとえば、一般的なソファを購入すると簡単に移動させることは難しく、色の変更も難しい上に、値段も高いです。ソファは座る機能しかありませんが、Yogiboはソファとしても使えるし、リクライニングチェアにもなるし、ベッドにもなります。また、色も変えられるし、洗濯もできるので、実は多機能でさまざまな用途で活用できることが価値だと思います。
  

石戸 マーケットで言うと、「椅子」と捉えているということですね。

小猿 そうです。クッションなのか、椅子なのかで、市場が違うので、我々はあえて「ビーズソファ」としか言いません。新しい市場として牽引していきたいと思っています。

※後編「ファイナンスの経験がないYogiboのCFOが語る、「最初の一歩目」を踏み出すことの大切さ【取締役 CFO 小猿 雄一氏】」に続く