日本の広告最新事例を世界の潮流から読み解く #01
ソーシャルグッドからブランドパーパスへ。P&G パンテーンは、なぜ社会問題を題材としたのか?
「なんとなく社会に良いこと」は通用しない
世界が分断され、意見の対立も鮮明になる中、ブランドも“なんとなく社会に良いこと”だけを扱っているわけにいかなくなっている、ということかもしれません。
ブランドパーパスに合致することであれば、賛否両論がある事象にも意見を発信した方がブランドにとっても良い成果をもたらすのでしょう。
たとえばパンテーンが、「美しい髪によって、女性が一歩前に踏み出す勇気を与える」というブランドパーパス(この文脈ではブランドパーパスと言って良いと思います)に基づく形で、「#令和の就活ヘアをもっと自由に」と広告を繰り広げるように。
その意味で、この広告コミュニケーションの「結果的な成果」に大きな関心があります。心情的には、ユーザーとの関係構築が進み、好意度が高まって、売上・利益も上がることを期待しています。
さて、その成果や、いかに。
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