「期待しないことの大切さ」アーティスト自らが語る、オンライン上の立ち振る舞い【SKY-HIインタビュー】

 

オンラインには、オンラインの良さがある

西谷　5月6日には、自宅からライブ映像を配信する“SKY-HI自宅ワンマン”を開催しましたよね。当社でもSKY-HIさんがお一人でのライブパフォーマンスと配信を実現させるための機材コーディネートや演出プランをご提案させていただいたり、お手伝いさせていただきましたが、その背景というか、想いを教えてください。

SKY-HI　自粛期間でSNSばかりやっていたら、そっちが本職になってしまう感じがして。なんというか、はっきりしたメッセージを示せない状況に非常にモヤモヤを感じていたんです。

その折に、海の向こうではオンラインライブが早くからしっかりとした音響や画質で行われていたのを見て、インスタライブをしている場合じゃない、家でもライブをしなきゃダメだと思って、スタッフに相談したんです。

とはいっても、カメラなんてiPhoneしかないので、カメラ2台とスイッチャーを借りて、自分で切り替えもしながらライブをして、たいへんでしたけど、すごく楽しかったですね。



西谷　SKY-HIさんご自身でスイッチャーを切り替えてますもんね！オンラインライブもそうですが、ビジネスカンファレンスも今までのようにリアルでは開催できず、多くがオンラインに切り替わりました。オンラインでの一番問題は、オーディエンスとのインタラクションや、ふとした「偶然の出会い」から生まれる関係性がないことですよね。

SKY-HI　そうですね。オンラインで、そうしたメリットを得るのはなかなか難しいと思います。ただ、今回の自宅ワンマンライブの学びから、ビジネスパーソンを含むすべての人にメッセージを伝えるならば、「やりようによっては、意外と何とかなるぞ」ということです。

オンラインには、直接会ったときのメリットがない分、ほかのメリットが存在します。みんなの意識が一点に向かうので、意思統一が早かったりするんです。さすがに、これを機に全部がオンラインになるとは言えませんが、かといってオンラインがオフラインに確実に劣るかというと、そうでもないですよね。

 後編「ネットで露出しすぎると、タレントの価値が減る」は本当か　に続く

 （編集協力：ALPHABOAT）

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「ネットで露出しすぎると、タレント価値が減る」は本当か【SKY-HIインタビュー】

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