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マーケティングは、街にどう貢献できるのか #03

渋谷のイベント、誰がターゲットですか【渋谷未来デザイン 長田新子】

前回の記事:
民間と役所、個人、それぞれの「ちがい」を力に変えられるか【渋谷未来デザイン 長田新子】

テーマは“多様な未来を考える1週間”

 前回、渋谷未来デザイン(FDS)の目的や組織について紹介した。今回は、もう少し具体的な事業の話をしたいと思っている。FDSの事業内容には、都市の体験デザイン、空間価値デザイン、市民共創の事業デザイン、都市のブランドデザイン、都市間・大学連携デザインという5つのカテゴリーがある。

 その中の、市民共創の事業デザインとして現在進行中なのが、渋谷で約1週間開催される都市回遊型イベント「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2018」である。

 このイベントは、都市のブランドデザインや空間価値デザインとも密接に関わり、我々のミッションである「渋谷の可能性から、世界の未来を考えるきっかけになること」を目指し、数年かけてつくり上げたいと思っている。
 
Future Design Shibuya
 「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」は、2017年10月に日本財団と渋谷区で締結した「ソーシャルイノベーションに関する包括連携協定」の フラッグシッププロジェクトである。

 日本財団の主催事業として、2016年にスタートした「SOCIAL INNOVATION FORUM」と、渋谷区で2017年11月に初めて開催したダイバーシティをテーマにした複合カンファレンスイベント「DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA」が連携。渋谷駅周辺や原宿表参道エリアの商業施設やイベントスペースなどを拠点に、関連プログラムを含めて約1週間の都市回遊型イベントとしてプロジェクトデザインしている。

 私自身もプロデューサーとして、観光協会代表理事金山氏と全体統括を担っている。なんだか日々スケールが大きくなり、久しぶりに痺れる毎日である。
 
Future Design Shibuya
 「このイベントのターゲットは、誰ですか?」と聞かれることが多い。街が舞台、そして多様な未来がテーマとなると、ターゲット層は広くなる。

 ただしテーマに応じたカンファレンスやミートアップが多くあるため、すでに興味があるプログラムに参加してもらうだけでなく、今まで知らなかった新しい分野に参加してもらい主体的に考えてもらうことで、イベントの「本当の価値」が生まれるはずだ。

 知らなかったことを、知りたいという欲望は誰しも持っているが、このイベントをきっかけに少しでも、あるいはもっと突っ込んで考えたり、行動したりしてもらえるイベントになればいいと思っている。
 

「レッドブル・エアレース」から学んだこと

 街自体が主催のイベントは、私がレッドブルで行っていたイベントとは異なる部分も多いが、その目的や価値には共通点がある。

 よく「あの、飛行機のイベント」と表現されるのだが、補足すると「レッドブル・エアレース」は“空のF1”とも呼ばれ、空・海・陸を舞台に世界各地を転戦してレースが繰り広げられる究極の三次元モータースポーツである。

 小型のプロペラレース機で、低空の空中コースを最高時速370kmの猛スピードと、最大重力加速度10Gという過酷な環境で駆け抜けていく。特徴であるパイロン(空気で膨らませた円錐型の柱)をどれだけ早く正確に通過するかを競い合い、勝つためには体力と知力など複合的な力が必要となる。

 自分が前職で取り組んできたイベントはかなり多岐に渡っているが、このプロジェクトには日本初開催の2015年から3年間、責任者的な立場で関わってきた。

 準備は2007年から始まり、当初は実現不可能だと思われていたものを、実現を信じていたチームメイトに巻き込まれ、最終的に開催にいたった。このプロジェクトに、一体どれだけの時間を費やしたのかわからないが、パイロットの室屋義秀選手(2017年にレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 年間総合優勝)が、このレースに出るために経験を積み、特別トレーニングを受けて、そして参戦できたことは、自分がスポーツやアスリート支援に取り組む土台になった。

 そして、レッドブルと言えば「エアレース」や「飛行機」と多くの人から言われるようになったことも、ブランドをつくってきた身としては嬉しい。実際、調査もかけていたが、他モータースポーツ競技と比較しても劣らないくらい認知度がある。
 
Red Bull Content Pool
 陸・空・海と3次元で繰り広げられるレースは許可申請から地元の巻き込みのみならず、国際レースなため、海外との調整がものすごく多く、関係しているスタッフの血と汗でできたイベントだと思う。次に、そのポイントを紹介していきたい。
 

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